EXCEL-WEBセミナー

「空間系エフェクトを、どう選ぶか。」

 「良い音の感覚」は人それぞれ違うが、

多くは、その人の好みや、使い道などが考えられる中で、好み=その深い部分には「その人の持つ知識と情報の蓄積から湧き出る感性がベース」となっていると思います。
 
今回、EXCEL-WEBセミナーと題しまして、
 

「お客様」には、エフェクターの選び方のヒントとして。

 

今回、初めて「個人の楽器店、ネットショップ運営者(異業他社)」の方へ向けたコラムを書きました(ページ下部)。うちの考え方から少しでも気づきを受け取っていただければ嬉しいです


さて、今回「空間系エフェクトの選び方」として、「リバーブ」を題材にいたします。

 
メカニズムや技術的な比較や観点についてはメーカーWEBを読めばいいワケで、
 
ここでは、「ユーザー視点で、何がどうで、どう良いのか?」を意識しながら、シンプルに進めて行きます。

 

今回の使用機材は、「strymonのBigSky」と「BOSSのRV-500」を使います。

とりあえず、まず我々のすることは、「いじってみる」ことです。結構、マニュアルも読まずにフィーリングで進めることが多いです。その上で、疑問に思うことはマニュアルやメーカーWEBで確認したり、もっと深い部分で分からないことは、メーカーに直接聞いてみることもよくあります。


「BigSky」と「RV-500」は基本的にその「使う目的」は同じ。本体の大きさに始まり、操作性や、MIDI対応などの機能面は揃っています。
 
先ほども書きましたが、機能性能面での違いについては時間の都合上、割愛します。(同業他社様はメーカーサイト上に掲載されているスペック表で比較してみてください。)
 
それぞれの特徴や違いについては、後ほどコメント欄に書きます。
 
 

では、早速、動画を交えて、検証のお話に入ろうと思います。

 

この2機種には基本的な違いがあります。

 

・「BigSky」は、ギター信号(ダイレクト音)とエフェクト音(WET音)を「アナログ回路でMIX」しますが、

 

・「RV-500」は、エフェクトレベルで調節します。

  
各種エディットについては、双方おおむね同じ調整範囲と理解していいですが、「比較をテーマ」とするために、一切のエディットをしない状態でのテストを始めます。


比較動画 その1:「BigSky」VS「RV-500」

まずは、一般ユーザー様が、新品を買って箱を開けて、アンプへ普通に繋いで音を鳴らす状態を想定して比べてみます。
 
一切のエディットはしませんが、先ほど書いた「レベル」と「MIX」の違いについても、出来るだけフェアな条件にするために、「BigSkyはMIX=50%(ツマミ中央)」「RV-500は50/100(初期設定のまま)」で使用します。

いかがでしたでしょうか?
それぞれの違いについて、色んな部分で感じた印象があるかと思います。


比較動画 その2:「歪み」+「BigSky」「RV-500」

アンプクリーンの状態で、歪みはstrymonのプリアンプ「Riverside」を使います。最新鋭技術が投入されたアナログ+デジタル(DSP)で作られるオーバードライブは、従来の真空管アンプと遜色ない歪みを出すことができます。こう言った組み合わせや考え方をお客様に提案するのもアイディアの一つかと思います。

クリーントーンに比べ、歪みとの併用の場合、残響の「響き方」の違いを大きく感じられます。


比較動画 その3:「特殊音【SHIMMER】比較」

ハーモニーを加える幻想的サウンド「SHIMMER(シマー)」は、どちらの機種にも搭載されています。意外にもこう言ったキワモノなエフェクト音から、リバーブの残響音の根本の部分、キメ細かさや奥行き感、響き感、これらのファクトを聞き取る(機能面や内部エディット面では読み取る)ことができます。

音量(レベル)の違い以上に、この動画のサウンドは、(2)の動画よりも更にエフェクトの響き方に大きな違いが感じられますね。この様な多様しない音色であっても、自分にとって、掛かっていることが気持ち良いか、そうでないかでも捉えてみてください。


撮り終えての「感想」

僕としては、リバーブは全体に薄っすらと掛かっている、どこか遠くで響いてくれる感じが好みなんだけど、
 
strymonのBigSkyは、実際のライブやホールなど空間の響きに近い。原音に対し綺麗にリバーブが掛かる印象。
 
RV-500は、その点はやや過度に掛かる印象かな。エディットすればうまく変えられるのかもしれないけど。
(ギタリスト:林 努武)
機能面や形も含めて、比較される両機種ですが、BigSkyは、アナログのMIX回路で原音とエフェクト音をMIXする従来のギターシステムに準じた仕組みになっているのに対し、RV-500は、エフェクトレベルで調節する仕組みで、原音のAD/DA云々以前の話で、基本的な音作りから異なります。
 
残響音の違いについてはムービーが分かりやすいかと思いますが、冒頭で「知識や情報、音の蓄積」と書いた部分、それは体験や経験に則った「感覚的」な部分が大きくなりますが、大きなホールで体感した音の響き、映画館での臨場感、コンサートで体験した音の広がりや奥行き感、更には今までに体感してきたヴィンテージ機器から最新鋭機種まで多彩なエフェクターを扱った知識と経験、それらの「あらゆる響きを熟知したstrymonの技術集団によってこれが作られているんだ」と、その情熱が音として伝わってくる。BigSkyの残響音は最後の余韻まで、まるで水が広がる様になだらかで、ダイレクト音(Dry)に対しても遅れ感も一切なく忠実に掛かることも分かります。エキスパートユーザーも納得できるポテンシャルを持つ機器だと思います。
 
「RV-500」は、電源投入して初期設定のまま試すと既にエフェクト音が大きいため、パッと聞きは派手に太く聞こえますが、残響音はどこか滲んでいる様なカクカクした印象があります。しかし、Delay機能が付いていたり、エディット項目へのアクセスは簡単で、一画面上で把握できる情報は分かりやすいし、操作性も富んでいます。私含めたラックシステム世代には「SRV-2000」のエミュレーションが入っているのはユニークかと思います。
(EXCEL:西村)

「使用機材」の紹介。

今回、この企画で使用した機材は下記の通りです。RV-500を除く機材につきましては、当店で販売中です!

 

strymon

BigSky

12種類の高音質リバーブは、ストック状態でも十分使える上、エディットも簡単。
→商品ページはこちら!
 

BOSS

RV-500(※)

(※)ローランド特約店の販売品のため、当店では販売ができません。
 

strymon

Riverside

マーシャルサウンドをこの中に凝縮。INSTでもLINEでも接続先も自由。
→商品ページはこちら!
 

MATCHLESS

Lightning LTD

日本限定モデル。クリーントーンも出せるため、ペダルプリアンプのプラットホームとして贅沢に使うことができます。
→商品ページはこちら!
 

EXG

PICKUPS

動画のSadowsky TYOには「EXTREME GUITAR FORCE ver.2 SSH」のコンビネーションを搭載しています。
→商品ページはこちら!

起業コラム:「小さな楽器店」「個人のネットショップ運営者」の方へ。

 
「どんな人に、何を、どうやって買っていただくか」
 
 小商いをするのに、「広く深く」はAmazonに対抗するようなもの。ましてや「価格」や「ベーシック品目」で行ったらレッドオーシャンで死にます。
 
「弱者の戦略」。それを少しお話すれば、私は、まず「誰に買っていただくのか?を明確化」することに始まりました。例えば、当店のお客様は80年代90年代にギターキッズだった世代で、国内外のHR/HMを経て、聴く音楽はフュージョン、スムースジャズへと嗜好が変遷し、バンドアンサンブルに限らず、一人でもギターを楽しむ、ギターや機材を部屋に並べて置くことにも悦びを感じる..。それらのお客様層にお喜びいただけることをします。すると、自ずとお客様の年齢も性別も決まります。マーケットとしては非常に狭いところをやっているワケですが、まず最初に「誰のためにそれをやるのか?」を考えなければ結局、色んな部分で軸がブレてしまうのではないでしょうか。
ちなみに、うちはギターショップなのでギターピックを置いてますが、「1種類」だけですよ。
 

 
私からお客様に提案することと(ただし「プル型」で)、いかに短時間でお客様好みを把握するか、話や感覚の波長に合わせられるかの「知識と情報と音の蓄積」を「日々積み重ね」で続けること。もちろん情熱やエネルギーがなければできません。情熱は自ら湧き上がるものと、家族、お客さんや、周りの方々の応援によって得られるものです。
 
もうちょっと色々書きたいことはありますが、長くなってしまいますので、今回、「商品選び」を元に、日頃どうやってそれらの「積み重ね」を行なっているかをちょっとだけ書いてみようと思います。
 
・エネルギーは人と物やお金から。商品は、自分で販売する物を実際に自分で買ってみたり、休日によそのお店で買い物をしてみたり、お金を払うサービスを受けてみたり、可能であれば自宅に持って帰ってみることもお薦めします。ごく当たり前で小さなことですが、「お客さんの気持ちがよく分かります」し、買ったものを置いてただ眺めるだけでも違います。
 
・非定番化へ。こんなことを毎日、毎日、何年(何十年?)やっていると、商品(うちの場合は機材)のおおよその概要、ま、これは結構感覚的なモノではありますが、箱を開けて電源投入から実際に試してみて、これはうちのお客さんに喜んでもらえるかどうか、そこを判断するポイントに到達することは、時間的には早くなって行きます。
 
それと、今回はスペースの都合で詳しくは書きませんが、
・ホームページは内製化、ネットショップもいきなりネットモール出店ではなく、それも「内製化」することをお薦めします。そうすることで、”それそのもの”も全てがライフワークになるからです。
 

以上、お読みいただきありがとうございます。
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