EXTREME GUITAR FORCE|「RX」SPEC-E 解説【その2】

EXTREME GUITAR FORCE

SPEC-E
何回かに分けて、詳細をブログでシリーズ解説してまいります。今日は「その2」

トップ材|Koa

トップ材には「Koa」を使用。フレーム・キルト等のメイプル材と同じくハイグレード「銘木」材。
板材も美しいですが、柾だとこのようなワイルドなルックスに仕上げることができます。複雑な木目と少しフレイム柄も見えることで美点が高いです。

トップ材は、Black Cloudさんの圧着機で曲げ貼り(ベントトップ)。

バック材|フィジー・マホガニー

バック材「フィジー・マホガニー」近年ではホンジュラスマホに代わって扱われる上級材。

アルダーをスタンダードとすると、Koa+Fijiマホガニーは別物のトーンウッドを表現します。ミッド・ローの押し出し、特に低音の座りがよく、自ずとディストーションで弾く時間が増えるギターになるでしょう。

パッシブピックアップ|EXTREME ver.6 SSH

ピックアップ単体での評価が高い「EXTREME ver.6」SSHを搭載。
一見するとEMGに見えますが、パッシブのピックアップ(ブラックカバー付きオプション品)。

「ミドルをキープしつつ、音の抜けを良くする。ハイの枯れた感・ヴィンテージっぽさも残しつつ、だが出力は決して弱くなく強すぎない」
と言う、難題のテーマを克服し製品化したピックアップ。EXTREMEピックアップはver.6まで来ましたが、しばらく変えようがないくらいに高い完成度。

今回のギターにはブラックカバーを装着し、ダイレクトマウント。キャビティ内はシールディングペイントを塗布し、ノイズ対策もしています。

5wayの4番はオートTAPします。ver.6ハムバッカーの利点のひとつがココにも潜んでいて、4番コイルタップ時の切り離れが綺麗。4番(センター+リアシングル)も活用できます。
4→5に切り替わった時の「リアの抜けの良さ」は気分の高揚感も高まります。

 

次回へ続く。

 

EXTREME GUITAR FORCE|「RX」SPEC-E 解説【その1】

EXTREME GUITAR FORCE

SPEC-E
何回かに分けて、詳細をブログでシリーズ解説してまいります。

1996+リセス

標準装備でも十分なオプション内容相当が盛り込まれておりますが、基本となるスタンダード・レギュラーモデルにオプションを追加したのが「SPEC-E」エクストラモデルの「E」上位機種。

第1号機は、Koaトップ・フィジーマホガニーBack。ブラッククラウドさん提携以降のモデル「RX」として、初のフロイド+リセスです。

リセス加工とは、


ブリッジ下「ザグリ」を意味します。
ネックポケット、仕込み角度との相対関係における設計上の理由も前提とされますが、この追加加工をすることで、アームアクションの幅が広がります。

ロック式トレモロと、ダイナミックなアーミングのアクション感がフロイド(Gotoh 1996)の醍醐味。快適かつコシのある感触にするために、スプリングも5本掛け(Raw Vintageスプリング)で製作。

 

次回へ続く。