「パッチケーブルのはなし」 | NINJAケーブル

前回の続き..

今回の案件から、制作時間が縮まり、作業効率が飛躍的に高まりました!

それは、

ケーブル作り!

電源周りなど加工を必要とする箇所はともかく、

ラインケーブル(信号用)の制作は意外と面倒で..(お買い上げくださっているので面倒とは大変失礼ではございますが、)

でも、ケーブルをしっかり作るのって、結構大変なんですよね。よく、「俺、半田付け得意!」って方もいますけど、単に繋がっているだけではなく、綺麗にきちんと作るのって作業的には簡単ではなく・・

ソルダーレスケーブルであっても、加工は必要で、どっちかって言うと、ソルダーレスケーブルの方が、「トラブル出ませんようーに!」って(笑)、祈りながら作るのが実情で。

で、今回から、ケーブル作りは専門業者さんへお願いしました。

その名も、「NINJAケーブル」



ネーミングが良い。

あらかじめ私の方で、長さを何パターンか測っておき、


ケーブルは、

「(株)日の出光機製作所さん」にて制作。

日の出さん特製の「軽く、コンパクト」なオリジナルプラグ(LまたはS)を、良質なハンダ(アルミット)で、熟練の職人さんが手作りで加工、半田付け。

ケーブルはカナレですが、音質面どうのこうのよりも、柔軟性がしっかりしており、システム内の配線の取り回しや、固定がしやすく、曲げにも強いため、我々の「組み立てる立場」の視点からすると、今最も使いやすいプラグ&ケーブルです。プラグもジャックとのホールド性がよく、しっかりと入力できます。プラグINした時の「カツン」と言う感触でこのプラグの品質性の良さが分かるほど。

様々な長さのケーブルを作っていただいたおかげで、配線は楽々。
おかげで作業手間は飛躍的に向上いたしました。

今後システム制作のご依頼の際には、NINJAケーブルをメインに推奨してまいります。

システムボード「制作事例」 | テクニカルサービス

当店では、お客様一人一人、ちゃんと向き合ったサービスとして、FRACTALなどの「本体+中身サポート」の様なハード+ソフトの案件から、

今回の記事の様に、「小型のペダルボード」のご相談まで応じております。

それから、よくお問い合わせをいただくことなのですが、
機材のみお持ち込みでの対応はお断りしております。(当店お買い上げ商品は除く)基本的に、機材から付随する部材まで一式「パッケージ」としてコーディネート、制作、アフターサービスまで、パッケージ化して販売、対応させていただいております。

また、「よそで買った物の配線方法だけ教えて欲しい」とか、「(どこかの)ネットに書いてある、これについてはどうなのか?」など、ただ回答や、何かの良し悪しについてだけをお求めになるお問い合わせをいただくことがありますが、申し訳ございませんが、これらについてもお断りさせていただいております。各々購入したお店へお問い合わせお願いします。

私の人生そろそろ折り返し地点。「時間は誰にとっても有限」ですので、ご理解くださいます様お願いします。


さて、今回ご依頼いただきましたお客様は、

「機動性が良い小型のペダルボードを組んで欲しいけど、miniボードで3台+チューナーみたいな感じだとちょっと足りない。4種類くらいで、できるだけ軽くして欲しい。

たまに、エフェクターも入れ替えたい。特に歪みペダルはバンドによって2-3種類を使い分けると思う。自由に入れ替えたいけど、できる?

では、よろしくね!」

できます。うまいこと考えます!

ご要望に基づいて制作いたしましたのが、こちらのボード!

お客様のご要望で、「歪みペダル」を使い分けるために、「Aパターン」「Bパターン」の2種類に簡単にチェンジできる状態に制作。

配線は直ぐに外せる状態で、ジャック位置に合わせた「余裕の長さ」で配線。

エフェクターの固定もマイナスドライバー1本で簡単にできます。(ペダルボード・Aclamの特徴)

 

・こちらは、「Aパターン」


歪みの「CTC: Black Magic MKII(左下)」は、ロック、ポップ、
そして、
「いかにもペダルで歪ませた!」みたいな、ベタな(良い意味で、ですよ!)古っぽい歪みも出せるため、昭和歌謡にも..対応できます。

 

 

そして、歪みペダルだけを入れ替えてみます・・マイナスドライバー1本でOK!

 

・こちらが、「Bパターン」

通称:Dokkenパターン(笑)。
その名の通り、ハードロック、メタル系に対応するために、この時は「FID-1」をベースに音作りをします。

FID-1ユーザーの方はセッティングもご参考ください。LEVELは写真くらい上がってないとよろしくない..です。(LEVEL: 1-2時推薦)


XTOMPについて:
「A」「B」どちらのパターンにおいても、
・XTOMP(ノーマル)は「ディレイ・リバーブ(コンビネーション アルゴリズム)」にて使用し、

・XTOMP miniは、「クリーントーン」で、コーラス(※1)に使います。

(※1)冒頭の様に、変なお問い合わせが来ると困りますので、但し書きをいたしますと、、
「このボードでは歪みペダルとX-Miniは併用しません。」撮影のために、LEDは光らせて(ON状態)ますが..。

 

お買い上げありがとうございました!


今回の使用機材リスト:

・strymon:Ojai「パワーサプライ」

・XTOMP mini「DSPエフェクト」

・XTOMP「DSPエフェクト(上位機種)」

・t.c.:Tuner「チューナー兼、MUTEスイッチ」

・OKKO:COCAINE「コンプ+ブースター(独立MIDブースターとして使用)」

・EXTREME GUITAR FORCE:FID-1「ディストーションペダル」

・CTC:Black Magic MKII「ディストーションペダル」

・Aclam:XS2「ペダルボード、ソフトケース」

・パッチケーブル、配線部材、工賃別途。