Black Smoker「STD BETA J5 BS XL」Black w/Block Binding by BLACK CLOUD

Black Smoker | STD BETA J5 BS XL
ヘッドの「β」刻印がその印。Black Smokerはブラッククラウドギタープロダクツのオリジナルブランド。ギター、ベースのラインナップの中からこちらはスタンダードJazz Bassスタイルの5弦モデルの876mmバージョン。オリジナルJazz Bassをリスペクトしボディ形状はフルサイズのJBスタイル、ネックグリップは多くのカスタムベースブランドが採用する「Cシェープ」グリップスタイルは親指を掛ける、ネック裏で支える、どちらのフォームも取りやすく、セーハで弾くポジション取りもしやすく、疲れを感じない握りやすさ。他社を例にするならSadowskyから持ち替えても違和感を感じないネックシェープです。
また、ブラッククラウドではF社Jazz Bassに敬意を払いつつも、「トーン」と「弾き心地」は今風のエッセンスが施されています。

「充実のミッドロー〜ローエンド」を特徴とするBlack Smokerのベースですが、こちらの5弦(J5 BS XL)は更に特徴的。
1 スケールを876mm/34.48インチ(Black Cloudではmm単位で製造)「ちょい長」のスケールを採用しているのがポイント。35インチまで長くはないが、文字通りの「チョイなが」の弦振幅から得られるふっくらとした響きとサスティーン、
2 それを十分に拾いだす「ビッグシングル・ピックアップ」この2点のプラスの部分。特に「Big Singleピックアップ(Black Smokerオリジナル)」は優秀で、Black Smoker特有の中〜低域（ベーシストが良い意味で言う「土臭さ」）をベースに、決して出力を高めるのではなく、中音域が主張する。Lo-B弦の周波数をボーカル、ドラムス、ギターの低音域に重ならないところを「当てに行きやすい」。長時間「弾いていたいな」と思える安心できる低音。Black Smokerのベースがプロベーシストを中心に支持され、特に、ロック、ネオソウル系のベーシストに「弾く道具」として愛用されている理由がよくわかります。

ミニSW ONでハムバッキングで動作（１vol.操作になる）通常モードに比べ、太く、力強いサウンドへ変化する「FATモード」。

指板サイドとフレットサイドは手に優しいロールエッジで滑らかな手触り。長年弾き込んだような手に優しい感触。ベースの中にはエッジを立てた仕上がりのネックもあるなかで、弾き心地の感触も追求。この差がマイルドなトーンを生み出しやすく、左手の押し弦のタッチに好影響します。

「アッシュボディ」を採用しているのもポイント。中音域を主張しやすいアルダーも良いですが、「5弦でアッシュ」のメリットがあります。音像の部分でアドバンテージがあるため、特にLo-B弦の音程感がとりやすい。アンサンブルに入れば、ボーカルに喜ばれるでしょう。