FM9 MK II TURBO(今剛バージョン) | システム製作期(3)

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FM9 TURBO システム製作期(3)

FRACTALのエディットは、全てPC上で行っています。本体でも同様のエディットはできますが、呼び出し、ボタンとダイヤル操作は意外と大変。画面も大きそうでそうでもない(普段の使用時には視認性優れますが)。

Mac/Win PCを接続し、エディットを進めていきます。

「エディットって何?」とよく聞かれます。おおまかに、音作りのことです。音を作る以外にも、それをどう呼び出し、どうレイアウト(配置)して行くかも大切です。

そのうえ、システム項目の設定と言って、「全体的の使い方の部分」も少し変更してあげると、使いやすさがアップします。

作業中「FM9って2段のヤツ入ってないんだ..」とEDITしている風景。

以前はこう言ったシステム設定は本体で行う必要がありましたが、現在のエディティングアプリ「AXE-EDIT」においては、アプリ上でほとんどの機能を操作、設定可能となりました。AXE-EDITのアプリは、機種ごとに用意されており、公式フリーで使えます。アプリ自体のバージョンアップも頻繁に行われ、FRACTALのサポートの厚みを感じられます。

「AXE-EDITを使うPCスペックは?」

こちらもよく聞かれます。何度か書いてますが、あまり影響ありません。速いに越したことはないですが、動作条件に則したものであれば、特に問題は感じないかと思います。エディットの目的のみでしたら、適当な使い古しのPCでも十分操作は可能です。

当店では、購入後にご自身で同様の作業にチャレンジできるように、「お手本」プリセットも入れております。音を出す楽器として以外にも、お客様には「いじる楽しみ」も合わせて手にして欲しいと考えています。写真のキャプションにあるように、ファクトリーパッチにはどうやら入っていない「2段型レイアウト」も製作し、購入いただいたお客様がお勉強できるように、EDIT作業を進めていきます。

さて、次回は最終回。

続「AM4」

前回記事はこちら

 

間もなく発売になるFRACTAL AUDIO SYSTEMS「AM4」には、

これらのブロックが搭載されます。

上位機種に比べると省略されていますが、ペダルエフェクターで組むサウンドを上回る「おおむね十分なエフェクト群」かと思います。

Detuneできなそうな点はちょっとさみしいですが。そこは工夫です。

AM4の【AMP】ブロックはCABと合体型。残り3つは自由に置けます。

残り3つを個別のブロックで考えて、ゴージャスサウンド作るか、

あとは、いかに節約して構築するか、工夫次第で4個以上のサウンド構築ができそうです。

フットスイッチも4個ですが、よーく考えられています。モード切り替えをマスターすれば、大抵のことは片足で完了できそうです。

価格については、私個人的には「安い」と思っています。
この機能とサウンド、使い勝手、小さくて軽い。
今のレート事情も加味すれば、正規輸入品で10万円台後半なら価格満足度も高い機器でしょう。これまでにもFRACTALはエディティングアプリを含め、本体のバージョンアップも頻繁に行われており、ユーザーを置き去りにしない機材でもあります。