今日の一枚|My Heart In Red 飯島真理

今日もAORフュージョンライフ。

今日の一枚はこちら。

My Heart In Red 飯島真理

声優アイドルの「元祖」と呼ばれているらしい。
「マクロス」でおなじみのシンガー。店主同世代なら伝わりますか?

1989年作品。かなり古いですが、ギターサウンドは全く色褪せてません。

泣く子も黙る超豪華メンバー。
Guitarはマイク・ランドウ等、Bassにネイザン・イースト、ジョージ・ホーキンス等、Drumはジェフポーカロ等、豪華布陣に、#4 ゲストボーカルにジョセフ・ウィリアムス登場と、AORフュージョンファン必聴の一枚。

こうして当時のマイク・ランドウのギターサウンドを聴いてみると、この辺りから「ラックサウンド」が加速度的に広まっていったのだと思う。今みたいに情報も少ない中、プリとパワーに分け、間にエフェクターを接続しステレオで鳴らす、この一連の(当時のラック型)システム構築をしなければ実現できないサウンドであることもこの時代が契機となったと思う。

ラック・サウンドのはじまり。その先駆けとなったのは、マイク・ランドウをはじめとするL.Aのスタジオギタリスト。#1から体験することのできる何とも言えぬ、透明感と鋭さのあるカキーン♪としたクリーントーン。マイクさんの才能はもちろんですが、ブラッドショウの技術力とセンスも大きな支えとなっていたはずだ。

近年ではFRACTALをはじめとするDSPアンプシステム1台で構築できるようになりましたが、

その最近においても、「ラックシステム時代はディレイ・リバーブ深くかけていたもんだなー」と思い返しても、

今、先駆け時代のアルバムを聴いて振り返ると、(今思うほど)実際そんなに深くかかってないもんだなと実感できる。想像に限らずたまには本家を聴き返し、その色褪せないギターサウンドを今一度吸収してこのアルバムから再度学び直したところ。

小話 マクロス繋がりで、

後に大ヒットとなったマクロス7の河内淳一(淳貴)さんのギターサウンドはマイク・ランドウからも大きく影響受けたのだろうなと思う。

河内さんのギターサウンドはこちらのアルバムで堪能できます。

特に#1, #5, #9はマイク・ランドウと、ダン・ハフ(GIANT)を彷彿するでしょう。

クリーントーンの「カッキーン♪」の響き、
ディストーションの「わずかな揺らぎ」、

このアルバム解説はなんかの機会でまた書きたいと思いますが、実は、このアルバムはEXCELプリセット(FRACTAL)のネタ元でもある。

90年代初め、こう言った河内さんをはじめとするスタジオギタリストの音はどうやったら出るんだ?と追求したサウンド、やっと「+Detune」の回答に行き着いた。そうか、こうやってやるんだ!と。

以来これまでにも「ディチューンってなんすか?」とお客様からも1000回以上(推定)は聞かれた。

 

今日の一枚|Ceremony Of Innocence (Radioactive)

今日もAORフュージョンライフ

Ceremony Of Innocence|Radioactive

2001年作品とありますが、メンバーを見る限り製作自体はもっと前なのかな?と思います。

スウェーデンのギタリスト、トミー・ディナンダーのプロジェクト作。

(ルカサー以外の)TOTOメンバーが集結。ジェフ・ポーカロ、マイク・ポーカロ、スティーブ・ポーカロ、ボビー・キンボール、ジョセフ・ウィリアムス、デヴィッド・ペイチ等。

ユニークなのは、3名のベーシストによる#8
マイク・ポーカロ、ニール・スチューベンハウス、エイブ・ラボリエル(ソロベース)しかし、聴いていても激しいベースバトルが展開されているのではないが。

ギタリストのトミー・ディナンダー(デナンダー)は深くチェックしてなかったですが、日本国内でもAOR、どちらかと言うとハードロック寄りのAORフュージョンファンから注目されているギタリストのこと。