Three Dots S-Kai by EXTREME GUITAR FORCE

前に、AE86を500万円近くかけてフルレストアしたって話を聞きましたが、

今回の記事は、それと同じ感覚、同じ愛情の話。

既にディスコンとなったThree Dots 「S」ですが、発売当初は「ストック状態でもプロギタリストが使えるクオリティで、一息安いギター」としてデビューしました。あくまで当店では、実際のところハイエンドギターユーザーが購入していたと言う実情も相まって、ハイエンドギターの入り口に喚起させるギアとして(当店では)広まりませんでしたが、今なら「あの時買っておけば」と思う方もいらっしゃるでしょう。現在、日本であの品質のギターをあの価格で作れません。

今回の記事。販売品ではありません。

そんな中、昨年ですが、そのT.D「S」をお持ちのお客様からメンテの依頼をいただきました。「弾きやすくしたい!」とのご希望をもとに、ローアクション化にする流れで進めるところでしたが、どうせなら、ピックアップも、「どうせなら、」と気になる箇所が増えてまいりまして、

私からはあくまで建設的提案として話をすすめ、決してこちらから押し付けるリフォーム詐欺のような話ではなかったのですが笑、

お客様からも、快く、

「うん。どうせならそれ、全部やっちゃおう。」

となりまして、

からの、「改」計画。

改造前の写真撮っておけばよかった、、(皆さんはご存知ですよね。)

 

・・・数ヶ月後。

 

完成!

別物ですね。(うーん、マンダム)

Three Dots S-Kai by EXTREME GUITAR FORCE

内容:
・とりあえず分解、
・「ローアクション化改造」フレットすり合わせ、ネックアングル修正。
・ピックアップマウントザグリ拡張「SSHマウント化」
・EXTREME SSHピックアップ取り付け「V6Single (N)(M) EXT BUCKER V6(B)」
・「電気系オーバーホール」セレクターSW,全ポット交換。コンデンサ追加。
・「ブリッジ交換」Push-In-Arm化。
・「ピックガード作成」SSH化に伴い新規作成。
・塗装面バフかけ。鏡面化磨き「新品みたいな輝き」
・再組み立て、ローアクションセットアップ(EXTREME-RX基準)。
・ゲージは0942に変更、Viblapex取付。

男のロマン。

うーむ。当時のT.Dの価格からしたら、もう1本買えるんじゃないかってくらいに費用はかかりましたが、別物になりました。

実際、見た目も別のギターに見えますね。

Three Dots S改 by EXTREME GUITAR FORCE

弦高は結構下がりました。指板Rとの兼ね合いで、チョーキング詰まらない程度まで、フレット上面のすり合わせで対処。弾きやすくなりました。

今回、所有者様のご希望でゲージを、1046→0942に変更。弾き心地の違いに加えて、アンプの出音=歪み方が違ってきますね。09で弾くディストーションもいいものです。

Three Dots S改 by EXTREME GUITAR FORCE

SSH化しました。ノーマルは3S穴のため、ボディ内部はザグリ拡張。

ピックガードも「ツヤあり黒1Pで新規作成」手作り、ワンオフです。

ピックアップは、定評あるEXTREME V6 SSHを装着。名高いピックアップメーカーを知り尽くしている「マニア」も、「今のところ改良のしようがない」と唸る評価をいただくほど完成度の高いピックアップ。P4はコイルタップします。

ブリッジも交換しました。単純に「ねじ込みアームに違和感ある」だけの理由・・だけと言うのも失礼かもしれませんが、どうせならやっちゃおうぜ!の依頼で交換。サスティーンブロック形状などは同じで、プッシュインアームへの変更を実施。

その他にも配線周りにも秘密を施し、

これら、弾きやすく、部材も変えて、ピックアップも変えての改造を施したT.Dは第一印象から「生鳴りが大きくなって、音もブライトに」なりました。

Three Dots S-Kai by EXTREME GUITAR FORCE

あとは、お客様へ引き渡しをします。

ビックリするだろうなあー。

 

(お客様より掲載許諾をいただいております。)

ギターはいつ調整に出したらいいでしょうか?

「年に1回以上は調整に出した方がいいでしょうか?」

そこまで気にされるなら、まだいいほうかも。
小まめに調整預かる方の方が割合的には少ないです。

しかし、結論から言って、

期間というより、異常がある都度、それに気づかなくても我々目線だと色々見えてきたりすることがあるので、

「機会あればいつでも」がいいでしょう。

一番よくないパターンは「放置」
半年、1年放置で、その間にクセが付いてしまい、もうちょっと前に処置していればここまで大掛かりにならず済んだってことも多々あります。

それから、放置パターンで気になるのは、ケースしまいっぱなし放置。特にハードケース。ハードケース内で四季折々を過ごし..さらに、ケース内で自動的「補正」がかかって、「なんでこんな反り方したんだろうネック」ってパターンにならないよう、ケース内だろうと放置しっぱなしってのもよくないでしょう。

「オレはケースに除湿剤入れてるぜ!」ってのもあまり、、効果ないです。湿気は吸い取りますが、それでネックが動かないとか、クセつかないって期待は持たない方がいいでしょう。あれはあくまでケース内の調湿や消臭効果をするものです。

それと、

「いつも同じフレーズ弾いているんだろうなあ..」と、お預かりすると伝わって来るギターがあります。部分的にフレット摩耗がしているもの、結果的にフレットはすり合わせ頻度を超えて、交換への道が早まってしまいます。
日頃から満遍なく弾く、全域を弾き渡るのがいいでしょう。

それに関連して、「ステンレスフレットは永久」と、一部で耳にしますが、どうでしょうか、実際打ち替えしている物もありますし。硬度で過信しないほうがいいと思います。逆を言えば、ニッケルシルバーだから減りやすいってのも違うと思います。

幸いと言うか、当店で販売するギターの大半(全部?)は、弦高が低めになっているため、異常に気付きやすい。「音が詰まる」もしくは「弦高が高い感がして弾きにくくなった」と、コンディション変化に気づきやすくなるため、それらの感触がしたら、調整をしましょう。ご自身で行っていただいてもいいですし、自信がなければお気軽にご相談ください。

EXTREME-RX 付属品。

EXTREME-RXユーザーは、付属の「棒」で簡単に調整できます。先ほども書いた通り、自信がなければ、お気軽にご相談ください。

例え、小まめに調整をしていても、年月と共にいずれは「すり合わせ」など必要な処置がでてまいります。

とにかく。放置することなく、小まめな点検(その結果、必要な処置を行う)をお勧めいたします。

あと、関連して、

  • カピカピ指板は保湿してあげましょう。弦交換毎に保湿してもいいんですよ。え?その弦交換を滅多にしない?ギターを大事にしてあげましょう。
  • (アクティブユーザー)電池は小マメに変えましょう。1年以内推奨です。