FRACTAL AUDIO SYSTEMS AXE-FX3 MKII TURBO|システム製作記「その2・普段書かない作業」

前回の記事(その1)

続き。

たまにはネタとして、

普段あまり書いてない作業内容「ラック収納」について。今回、純正ラックケースへの収納もご依頼いただいておりますので(前回の母艦下準備をした後)本格エディット作業前に実施。

純正ケース使用。ピッタリサイズで設計されています。

そのため、本体固定作業は「奥蓋を装着した状態」で行います。

奥行きピッタリサイズのため、背面端子類を擦らないためです。

上下の位置と左右に遊びがあるので均等に合わせて、

ネジ留め。

養生はしましょう。ラック全盛期、昔の同僚が「ドライバーコン!」の事故例ありを思い出す..
この程度のことでも軽視できないので、養生はしましょう。依頼の時点で既にお客様の所有物。大事に扱いたいものです。

よくある質問で、「ワッシャーは使うか?」と聞かれます。私の場合、付属の物をそのまま使います。ない場合は社外品(汎用)を使ってますが、それ自体に過信はしてません。単なる傷防止策のような気がします。
ラックシステム全盛期はGND目的で必要有無を考えるとかありましたが、FRACTAL以降はネジ傷保護の用途です。樹脂が噛むと言うより、むしろ運搬中遊びが出来る懸念もありますから適時増し締めでいいかと思います。

たまに、お客様の機材を預かると、思いっきり締めてあって緩められないくらいに締め込んであるものがあります。めり込むくらい。ネジ穴と本体パネルにかえって負担になるので気をつけましょう。私の場合、止まるところまで締め込みます。キュっと留まったらそれ以上締め付けない。神経質にはならない程度。

しっかり固定したら、表蓋をして、裏側の点検。しっかり留まってますね。

逆さま状態は機材にいいことはないので短時間で済ませます。ついでに、端子のマーキングと、使用しない端子へキャップをして完了(写真)。これをやっておけば未使用端子のホコリの侵入と誤挿入を防ぎ、同時にセッティングの円滑化になります。

ここでもよく「保管時のラックの向き」を聞かれることがあります。平置きが一番理想ですが、運搬時や保管時のスペース上、立てる必要があるときは、前面が上になるようにします。
取手が横なので横にしたいでしょうけど、一時的以外はあまりお勧めしません。
以前エンジニアから、平置きか正面置きが「内部冷却ファンやボード類が正しい位置に居てくれる」と聞いたことがあります。平置き以外はあくまで一時的な向きかと思います。

製品自体もFRACTAL社では平置き状態で梱包されています。

ここから長丁場。MacPCに繋いで本格的なエディット作業に入ります。

次回へ続く。

 

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FRACTAL AUDIO SYSTEMS AXE-FX3 MKII TURBO|システム製作記「その1・準備編 MIDI」

「FRACTAL AUDIO SYSTEMS | AXE-FXIII MKII TURBO」大型のシステム製作ご依頼。

早速取り掛かります。

その前に、

Botに繋いだらアップデートがありました。

たまにお客様の母艦を預かると、エラく古いFWのままの方がいらっしゃいますが、特別なこだわりがなければ、最新にアップデートをすることをお勧めします。バグ修正もされますし、新しいモデルが加わっていたりします。

DLして、

GO!したら、

じっくり待つ。
昔..FXIIの時代とか、このパーセンテージ表示がありませんでしたね。
途中で固まったとか文鎮化とか..初期はMIDI使ってやってましたし。懐かしい。3以降は速度もシステム上の視認性も安心感高まりました。TURBOはよりスムーズ。

終わりました。

5秒以上待ちからの再起動。

シャーン♪と起動音は鳴りませんが、

やっぱし「TURBO」
この画面、テンション上がります。クッキリしてますしね。

さて、

システム構築前に、今回製作のシステムではMIDI機器を連動するため、「下準備」として、MIDI設定を行います。

しばらくやってないと忘れてる。
やりだせば思い出す。やりながら思い出しながら操作続行。
マニュアル読みません。
過去経験からフィーリングで行きます。

余談:MIDI知識は昔々のRocktron, Lexiconとかで鍛えられたと思う。この2社は特に苦戦した機材。今思えばマニュアルの日本語が難解だった。

とりあえず、FRACTAL内のMIDI/Remoteを覗きながら、「こうかな?」と動かしながら構築を進めます。

現代は、本当にすごい時代になったものだな、と。
PC側で、こんな簡単にMIDI情報を設定し送信できる。昔々のラック機器では考えられない世界。なんたってあの「2行」の画面の行き来でやってましたからね。

エディタから。CC8個も送れるんだねと今気づきましたが、今回のシステムでは2つあれば十分。

これも昔はRS-10(CAE)でやっていたなー。当時「RS-10」の使い方をマスターしていたら一目置かれてましたが、楽器業界的には「Rocktron ALL ACCESS」を駆使できる人のほうが別の意味で凄いと思って見ていた。今思い返してもあれは難解だった。「でも、MIDI-MATE(Rocktron)よりはマシですね」と言う意見もありましたが。マニアックな話ですみません。同調した方は90年代ラック世代です。

引き続き作業を進めて行きます。

 

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