2回の正月。

昔、業界の先輩から、

「商売始めると、正月が2回あって得した気分になるよ。
1つは元旦、もうひとつは始めた月。ちゃんと神社に行って。」

と言われて、今もそれを続けています。

19回目。今年も先月(11月)に毎年恒例の神社にお札をお返しし、新しいお札を授かり次の1年が始まる。

19年になりました。

振り返っても、10年くらいの感覚しかないですが、8年目過ぎたあたりからの記憶がないくらい早いものです。

始めた頃。今よりもっと気温も低くいかにも長野の冬って感じだったと思います。今は季節感も変わりましたね。四季がハッキリしなくなった分、1年も早く思えるかもしれません。

最初のあの時は、決める時間もさほどないまま起業って、なって。とりあえず本屋で関連した本を買った、と思う。もう内容もよく覚えてないけど、それまで実店舗だったことをネット上でできる時代になるって内容だったと思う。とにかく、その頃って決める時間もないし、その分悩む時間もないのがよかったのか、確か1週間くらいで何もかもやるって感じだった。

初めの頃はオカダインターナショナルの社長さんと、オールアクセスインターナショナルの社長さんと、お二方には助言をいただいたり、時に厳しい指導をいただいて、相当お世話になった。今こうしていることにも感謝です。

たまに、あーめんどくせーなって思う時にタイミングよくお客様から「この間のライブでこんなのやったよ」と、購入いただいた楽器の動画を送っていただくことがある。それもまた独特な清涼感ある栄養ドリンクとなっています。

今日の一枚|この間、ベースの日だったらしい。

過ぎた話ですが、この間の11/11がベースの日。
だったらしい。
1111
が「4弦ベースに見える」のが由来らしい。

そんなこともあって、ここ数日「ベース」主体に聞いていた。

挙げると100枚とかあっという間ですが、

今日はベーシックなアルバムからピックアップ。

LEE RITENOUR | IN RIO

#3 RIO FUNKは名曲。ベーシストの多くが若きマーカス・ミラーのコピーをしたと思う。

人それぞれフレーズの聞こえが違うのは、マーカスの絶妙なタイム感までがコピーできないからだと思う。

この時代のマーカスサウンドはまだ「ポコポコ」していて、ハイモローもない音と言われていた時代。

そこから一気に、一世風靡するかのごとく、「ハイファイサウンド」へと変遷していく。

David Sanborn | Straight to the Heart (Live)

#3 Run for Coverも、90年代誰もがコピーした名演。これをいかに上手く弾けるかがベーシストのテクニックの見定め、ステータスだった。ラン・フォー・カヴァーはいくつかのテイクがありますが、このライブ盤が最も定番と言えるし、この「音」から世のベーシストが目指すサウンドは一気に変わった。真似た。

そして、マーカスは「THE SUN DON’T LIE(日本名:キングイズゴーン)」で絶頂期を迎える。そのアルバムは省略。

 

引き続き、ベース、ベース、

Graham Central Station | Release Yourself

当時、マーカスに憧れた人は多く、その全てがマーカスのコピーに熱中したのですが、なぜか、みんな同じに聞こえてくる。フレーズがパターン化しちゃうんですよね。

そんな中、私がインスパイアされたのがこのアルバム。スラップ(チョッパー)フレーズの幅が広がったのはラリーグラハムの#2魂の解放や、

The Brothers Johnson | Light Up The Night

ルイス・ジョンソンの#1 Stomp! のコピーだったと思う。同様に、ルイスジョンソンを聞くようになってからフレーズの幅が広がった。
(愛のコリーダもオススメ)

でも、弾き方は真似ない方がいい(笑)
ベースが傷むし、間違えると指を骨折しかねない。

小話で、ルイス・ジョンソンは、マーカスと同じくSWRのアンプを世に広めたベーシスト。

そして、

最後のシメは、

TOWER OF POWER | T.O.P

こんな感じに、フレーズのカッコよさはどうやってできるんだろう・・
と、動画もない時代に、試行錯誤していた時代。
ゴーストノートを入れると聞こえ方、ノリ、カッコよさがガラッと変わる。このアルバム全編から、ロッコ(FRANCIS ROCCO PRESTIA)から学んだ方は多いと思う。

あと、ピノ・パラディーノや、ジョン・テイラーもそうですね。これら御大のお話はまたの機会に