FRACTAL AUDIO SYSTEMS AXE-FX3 MKII TURBO|システム製作記「その1・準備編+Tips」

VP4が発表となりましたが、フル機能フルスペックで「1台で最高機能全てをやりたい」場合は、ラックタイプのAXE-FXIII MKII TURBO(以下3TB)という一番長い名前のフラッグシップ一択です。

今回のシステム製作依頼。3TBを母艦に足元は省スペースを重視したシステム。ボードに組んでどうのこうのよりもデスクトップを中心としたシステム構築。

という訳でボードには組まずに引き渡します。しかし、セットアップ(エディット、プリセット構築)はしっかりと実施。お客様は繋いで電源を入れるだけで即「システム化」されたFRACTALを使うことができます。

2台のEXPは、それぞれPost VOL, WAHブロックに使用。ただ繋ぐだけでは使えませんので、最初に母艦に学習させて、動作の設定を行います。続いてエディット作業へ。

ここで、FC-6 Tips

View1→←View2

FC-6には「View機能」が搭載。1つのスイッチに割り当てることで、2画面モードで使用できます。

必ず1つのスイッチに「入って来い」を設定しなければいけないため、1つのフットスイッチをこれ専用にしますが、これをすることで、FC-6は実質「FC-10」として使うことができます。

結構便利なうえ、結構どころか相当便利な機能ですし、FC-12とFC-6どっちを買うかを考える上で重要なポイントになります。足元省スペースでなおかつ実質「FC-10」利用できる点は大きいです。

・1画面にシーンセレクト/プログラムチェンジ、
・2ndにダイレクトアクセス、
このように振り分ければ、昔使い慣れたMidiコントローラーと同じようなことがFRACTALで可能。

つまり、

昔話 早い話・・昔、やっていた、
・Rocktron Midi Mateのインスタントアクセスモード、
・RSB-18(Bradshaw)の上のスイッチや2ndみたいなこと、
・CAE RS-10の上側みたいなこと、
これと同じようなことが「FC-6」で実現できるのです!

これが伝わった方は間違いなく、ラックシステム世代 笑

うーん、思い出せば、Midi Mateって名機だったな。当時としては唯一のスイッチ無音機器だったし(初期ファミコンみたいなゴムスイッチ)、初期型はCC送れて4×4もちゃんと動かせたし、プリセットネームも出たり、単独でMidiボリュームも使えたし。7pinMidiの電源供給を最初に取り入れた革新的機器だった。それらの理由で私個人用のシステムで使っていたことがあります。今思えば時代を先取りし過ぎたコントローラーだったのかもしれない。

FRACTALの設計者も使ったことあるとみた(たぶん)。

 

次回へ続く。

FRACTAL AUDIO SYSTEMS AXE-FX3 MKII TURBO|システム製作記「その4・完成編」

前回記事その3

その4:システム完成編(後半にお客様コメント掲載)

完成 今回のご依頼は「AXE-FX III MKII TURBO(以下3TB)」と「CAE 3+SE」を同時使用するシステム。MIDIスイッチングが関係する都合上、コントローラーはSW数の多いFC-12を現実的にチョイス。2つのEXPはpost vol, WAHブロックで機能させます。

ギター入力を2系統に分けることはできないため、あくまで「3+SEを使う時」と、「3TBのみ単体で使用」と2パターンの使用方法を実現。3+SE(実機)を使う時は3TBはエフェクターとして機能させます。

3TB単体で使う場合には当然にしてFRACTALをフル機能で使用します。

実際のところ、3+SEは今後酷使はしたくない=壊れたら困るかもしれないから。
「使用頻度はできるだけ下げて行きたい(そうして欲しい)」とお客様と事前に話し合い、3+SEはここぞ!の時に出番として、普段は3TB内のアンプモデルを活用しましょうと。

ここまでの構築の流れは前回記事などをご参考いただくとして、

MIDI 併用

「FRACTALでMIDI動かすのってどうやったっけ??」思い出しながら進めて行きます。

時代ですね。今時MIDIの知識って要るのか?..と思うくらい。ペダルボードのスイッチングシステムくらいじゃないですかね。やらないと忘れてしまいます。

知識を掘り起こしながら進めて行くのでした。

アンプモデリングのCH割当ではなく「実機3+SE」を操作。

FC-12からは母艦の「3TB」を経由して、3+SEのCH切替を行います。そのためには現実的に「SWが常時4つ欲しい」ので、このシステム場合はFC-12でなければ不便になってしまったことでしょう。

2つのEXPは、post vol, WAHブロックの操作に使います。この辺のセットアップは有料の構築サービスで承っています。

プリセットを構築。3TBの場合はFlullResIRをフルサポートしている機種のため、CABブロックは全てFRIRを使って構築していきます。

もちろんステレオ!!
近年はヴィンテージ思考サウンド・モノラル回帰のようですが、当店ではHi-Fi路線もやめません!ディレイが左右にバンバン振れて、コーラス/ディチューン揺らしもやめません!

最終的にはお客様がどんな音出したいかでいいと思います。時代に合わせるのではなく。

しかしながら..きちんと「コンボアンプとペダルエフェクターでモノラル」を再現した今時サウンドのプリセットも構築してあります。

お客様よりご感想を頂戴いたしました。

お客様 今回「AXE-FX III」 「AXE-FX III MKII TURBOに」本体を入れ替え、システム変更まで一式で依頼させていただきました。

合わせてSound作りも一から見直していただき、想像以上の仕上がりに驚きを隠せませんでした。

初期型のAXE-FX IIIのSoundを初めて聞いたときもすごいなー。。。って思ってこれ以上の物は中々出てこないと思いきや「MK II TURBO」が出て、

そんなに変わらないんじゃないか?と先入観も持っていましたが、

AXE-FX III MKII TURBOは別物で、とにかく空間系は、言葉で表現が難しいですが、美しく、奥深く、クリスタルクリーンな感じで、安曇野の清流って感じです。

「実機の3+SE」からの出音と「TURBOのモデリング3+SE」の出音が、ほぼ区別がつかないシュミレートにも驚きで、これで3+SEが万が一何かあっても、大丈夫です。

最後に3+SEのDirty SoundにTURBOのクリスタルクリーンにDetuneは、やめられませんね。。。気持ち良すぎて。。。テクノロジーの進化は続くんですね。

(S様より)

お買い上げ、ご依頼ありがとうございます!

参考価格。

*各種設定及び、製作構築費用は別途頂戴しております。
費用 システム構築における参考価格 ¥88,000-
こちらのシステムを参考に、システム構築コースにおける費用はおおよそ¥55,000〜88,000頂戴しております。この金額で「パッと繋いで直ぐ使える状態」と言う事です。
製作工賃、各種system設定、プリセット構築EDIT作業が含まれます。

「FRACTALのことで」よくお問い合わせをいただくことですが、

1現行において「EXCEL PRESET(オリジナルパッチ)をインストールした状態」でのみ販売中です。+9,900円。

2その上で、「EXPを使いたい」「FC-12/6の構築を」はご依頼内容に合わせた費用を別途頂戴しております。+5,500円〜各種。

3お持ち込みでのご依頼はお受けしておりません。

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