変化したギター管理。

近年、気候の変化で、ギター管理も一昔前とは異なる考え方をしたほうがいいと思うようになりました。

湿度、温度変化に限らず、日本は以前より暑く乾いた風も吹くことが増え、空気も乾燥しやすくなっています。そのうえ、夏は猛暑。

10年前に比べると、店頭で加湿器、除湿機の稼働時間も変化があります。以前なら、季節によって、「ネック動くよね」と判断していたものも、近年は異なってきました。以前なら、順反りしても調整で済むものが、梅雨〜夏には戻る。また調整する。このように対処できていましたが、

気候が変わり、乾きやすくなった。

*写真のギターのことではありません。全般的にその傾向になったという主旨の話です。

お客様のギター・ピットイン作業。指板保湿中..

近年は乾いた時期が多いせいか、順反りするギターが多いように思います。その都度調整、メンテで手を打っていく分にはいいのですが、

「順反り放置」のままで、その期間が長いものだと、反った状態でクセがついてしまい、相応の処置が必要になってくるものもあります(逆反り放置も同じです)。

以前よりも短いスパンで点検、メンテをおすすめいたします。

普段から、弦をコマメに交換し、指板面の保湿、ギターを大切に使うことで、異常にも気づきやすくなります。

Three Dots S-Kai by EXTREME GUITAR FORCE

前に、AE86を500万円近くかけてフルレストアしたって話を聞きましたが、

今回の記事は、それと同じ感覚、同じ愛情の話。

既にディスコンとなったThree Dots 「S」ですが、発売当初は「ストック状態でもプロギタリストが使えるクオリティで、一息安いギター」としてデビューしました。あくまで当店では、実際のところハイエンドギターユーザーが購入していたと言う実情も相まって、ハイエンドギターの入り口に喚起させるギアとして(当店では)広まりませんでしたが、今なら「あの時買っておけば」と思う方もいらっしゃるでしょう。現在、日本であの品質のギターをあの価格で作れません。

今回の記事。販売品ではありません。

そんな中、昨年ですが、そのT.D「S」をお持ちのお客様からメンテの依頼をいただきました。「弾きやすくしたい!」とのご希望をもとに、ローアクション化にする流れで進めるところでしたが、どうせなら、ピックアップも、「どうせなら、」と気になる箇所が増えてまいりまして、

私からはあくまで建設的提案として話をすすめ、決してこちらから押し付けるリフォーム詐欺のような話ではなかったのですが笑、

お客様からも、快く、

「うん。どうせならそれ、全部やっちゃおう。」

となりまして、

からの、「改」計画。

改造前の写真撮っておけばよかった、、(皆さんはご存知ですよね。)

 

・・・数ヶ月後。

 

完成!

別物ですね。(うーん、マンダム)

Three Dots S-Kai by EXTREME GUITAR FORCE

内容:
・とりあえず分解、
・「ローアクション化改造」フレットすり合わせ、ネックアングル修正。
・ピックアップマウントザグリ拡張「SSHマウント化」
・EXTREME SSHピックアップ取り付け「V6Single (N)(M) EXT BUCKER V6(B)」
・「電気系オーバーホール」セレクターSW,全ポット交換。コンデンサ追加。
・「ブリッジ交換」Push-In-Arm化。
・「ピックガード作成」SSH化に伴い新規作成。
・塗装面バフかけ。鏡面化磨き「新品みたいな輝き」
・再組み立て、ローアクションセットアップ(EXTREME-RX基準)。
・ゲージは0942に変更、Viblapex取付。

男のロマン。

うーむ。当時のT.Dの価格からしたら、もう1本買えるんじゃないかってくらいに費用はかかりましたが、別物になりました。

実際、見た目も別のギターに見えますね。

Three Dots S改 by EXTREME GUITAR FORCE

弦高は結構下がりました。指板Rとの兼ね合いで、チョーキング詰まらない程度まで、フレット上面のすり合わせで対処。弾きやすくなりました。

今回、所有者様のご希望でゲージを、1046→0942に変更。弾き心地の違いに加えて、アンプの出音=歪み方が違ってきますね。09で弾くディストーションもいいものです。

Three Dots S改 by EXTREME GUITAR FORCE

SSH化しました。ノーマルは3S穴のため、ボディ内部はザグリ拡張。

ピックガードも「ツヤあり黒1Pで新規作成」手作り、ワンオフです。

ピックアップは、定評あるEXTREME V6 SSHを装着。名高いピックアップメーカーを知り尽くしている「マニア」も、「今のところ改良のしようがない」と唸る評価をいただくほど完成度の高いピックアップ。P4はコイルタップします。

ブリッジも交換しました。単純に「ねじ込みアームに違和感ある」だけの理由・・だけと言うのも失礼かもしれませんが、どうせならやっちゃおうぜ!の依頼で交換。サスティーンブロック形状などは同じで、プッシュインアームへの変更を実施。

その他にも配線周りにも秘密を施し、

これら、弾きやすく、部材も変えて、ピックアップも変えての改造を施したT.Dは第一印象から「生鳴りが大きくなって、音もブライトに」なりました。

Three Dots S-Kai by EXTREME GUITAR FORCE

あとは、お客様へ引き渡しをします。

ビックリするだろうなあー。

 

(お客様より掲載許諾をいただいております。)