小倉智昭さんがお亡くなりになりました。
これで日本からプログレッシブロックの図書館を1つ失ったくらいの損失。悲しい。寂しい。
「小倉智昭 プログレ」と検索すると当店ブログがトップに表示される(笑)
真面目な話。その責任もあっての当店からの追悼投稿です。
前にも書きましたが、小倉さんと言えばプログレッシブ・ロック(プログレ)の有識者として有名。
本来でしたらまだまだお元気で、プログレについても何か1冊の本などで紹介して大いに語って欲しかった願いがありました。
その前に。小倉さんと言うと、実に楽器マニア、オタク系でマニアックな方々(つまり私!)とシンパシーがある方。
その昔。PCの分野で日本が最先端を譲らなかった時代。小倉さんが初めに買ったパソコンがシャープ製で、確かMZ-80シリーズだと思いましたが、ずっと大切に保管してあるとの話でしたし、後に同社パソコン専門番組の司会もなさっていた。
私が少年時代。小倉さんを知ったのは、世界まるごとハウマッチではなく、タミヤRCカーグランプリの実況をされていたこと。今思えば、パソコンやラジコンといった趣味のテレビ番組があった事自体がすごい事。日本はそれだけ豊かで活力があった時代でした。常に時代と共に、「熱狂的趣味、マニアック」な方々と共にあった人物。
その他にも音楽の分野では、ジャンルを超えた数々の音楽を愛し、ドラム演奏や、ヴィンテージギターの愛好家であったことも有名。
その音楽観について。本当に晩年の時期、確か昨年だったと思いますが、小倉さんがラジオ番組に出演して短時間のコーナーで「プログレッシブ・ロック」を語る場面がありました。私はたまたま運転中に聞きましたが、1週間放送した最後しか聞けなくて大変残念だった思いがあります。知っていれば全部聞けたのに。
そこでは、プログレ入門とお勧めの名盤として、The Moody Bluesを紹介していた。
The Moody Blues | Every Good Boy Deserves Favour
日本名で「童夢」と呼ばれてそっちのほうが馴染み深いかも。小倉さんは中でも、「#2 The Story In Your Eyes」を名曲として紹介していた。
プログレファンの多くは言う。「イージーなんだ。プログレを聞くとイージーな気分になれる。」
ムーディーブルースを聴くと正しくですね。ピンク・フロイドにも共通しますが。
小倉さんの晩年は改装したホームシアターで好きな音楽を聴き、音源を整理する日々だったそうですが、きちんとしたオーディオ機器で大きな音量で聴くとこのアルバムの世界観はグッと高まる。#5 After You Cameのギターサウンドの広がり方とか今聞いても素晴らしい。
プログレ聞いたことのない方には、新鮮に感じる音楽かと思います。私からもお勧めします。できれば、オーディオで大きめな音で聴きましょう。