RXの指板サイド、フレットサイド

EXTREME GUITAR FORCE「RX」

特徴的なネックグリップは「一度慣れると他の弾けなくなる..」というご感想もいただく好評の形状。手のひらにピタッとするいい感じのV形状なんですよね。

今回はそのネックで重要なポイント「指板サイド」と「フレットサイド」ネック側面のお話。

RXのネックは、Black Cloud Guitar Products のNCマシンで高精度で加工。個体差がほぼない形状で切削した後(しばらくの乾燥を経て)、シェーピングと言って木地ならしをする研磨作業を手作業で行います。熟練の木部担当Black Cloud板坂氏による丁寧な作業で仕上げています。ヘッドの外周やヘッド先端の鋭さも丹念な仕上げで形作ります。

続いて、フレット、指板周りの作業はおなじみ柳澤氏に交代。Jescar#55090SSを打ち込み、仕上げの作業。

指板サイドは、握った時に角張った感のないように(エッジ感と呼ばれる)ほんの少し角を取り、ポジション移動や握った際に引っ掛かり感のない指板サイドを成型します。

フレットサイドは「球面加工」と言って、海外ではフレットエッジ、ロールエッジ、トリートメントなどと呼ばれますが、フレットの両端を「球状」に丹念に加工していきます。指板サイド同様に、握った際に手に優しく、なおかつ、弦落ちがしにくいように微妙な角度をつけながら1箇所ずつ加工。

ステンレスフレットの滑らかな動きに合わせたチョーキング、ヴィブラート動作も考慮した「フレットサイド」の仕上げ。握った時とポジション移動時に引っ掛かり感を軽減する「指板サイド」の仕上げ。いいギターを作るにはこれらの手間と時間がかかっています。

FRACTAL AUDIO SYSTEMS AXE-FX3 MKII TURBO「FC-6」|システム製作記「その1・製作開始編」

システム構築・テクニカルサービス

題名がえらく長くなってしまいましたが、、

 

今回のご依頼は、

「AXE3MKII TURBO」と「ペダルボード」まで一式で承りました。

母艦は、「AXE3無印→MKII TURBO」へ乗り換えのお客様。

あんまり変わらない?と思いきや、音出してから乗り換え決定する方も多くいらっしゃいます。ちゃんと構築を進めていけばその差、ポテンシャルを引き出すことができます。

早速ボードの製作に着手。

EXPペダルは無印で使っていた物をそのまま流用。その他は新規導入。そう、これまで「AXE3無印」はMIDIで操作されておりました。発売当初ご購入者様の特徴です。AXE3発売当時はFC-6/12は出ておらず、当初はMIDIで操作していました。今回「MKII TB」導入に伴い、ペダルボードも刷新。

ボードはお馴染み「CAJ」特注依頼。ピッタリサイズで作ってもらえるうえ、耐久性、高級感もあります。10年以上レベルで使える頑丈なボード。ボードはピンキリですが、ケチらないほうがいいです。

コントローラーは、既にFC-6 MKIIが発売開始されていますが、あえて旧版「FC-6」をチョイス。輸入元最終スットク品を入手しキープして待機。MKIIのほうが表示が大きい分アドバンテージありますが、この「あえて」というのも、お客様より「FC-6はMKIIじゃなくていいよ。なんなら差額分で別のもの買うわ、エフェクターとか」と。いいですねこのノリ。

ペダル類は平面固定できるように底部下処理をし、機材の位置決めをして、マジックテープ(業務用)で固定。このまま24時間放置して固着させます。

「脱脂するか?」たまに聞かれますが、最近ボードの脱脂はしません。新品の場合あまり結果に左右されないからです。下地処理はウエスで乾拭き程度。

TRSケーブルは、このところ既製品は使わずカステムで製作してます。ピタピタサイズで見た目も綺麗に仕上がります。

このまま仕上げてしまってから「動かない!」ってなると悲しいので(まず、ないですけどね)、一旦仮止めしてから「母艦」に繋いで動作確認。ついでにキャブレーションまで行って学習させます。

養生も忘れずに(ここが一番神経使うとこ)。

 

続きは次回。