BCTS|よくある質問。

Black Cloud Guitar productsのオリジナルパーツ「BCTS(Black Cloud Tremolo Springs)」に関する『よくある質問』。

Q1:「普段3本しか掛かってないところを、
5本も掛けたらギター壊れないのか?」

A1:はい。大抵のアーム付きのギターでは現状でスプリング3本(2本のもある)かと思います。BCTSの5本と、既存の3本との総合的な張力自体は大きくは変わりないはずです。これは交換してみると分かることですが、BCTSを5本掛けても、ブリッジが相当斜めになることはほとんどの場合なく、これまでの経験上、スプリングハンガー・ネジ調整はわずかな微調整で済むことが大半です。

交換自体はご自身でも行うことはできますが、自信がない場合はお近くのリペアーショップなどにご依頼ください。

そして、BCTSの効果を得るために、の、「5本」と言う意図があります。アームアクションのしなやかさや、どっしりとした響きにするために5本かける必要があります。
それと、あくまで想像の域ですが、0942の場合ハンガーネジに余裕がなくなることが想像できますが、弊社で0942のギターへ交換の際に5本掛けで実施できております。09のプレーヤーの方もおおむね5本で取り付けは可能かと思われます。

Q2:「R社と何が違うのか?」

A2:うーん。それについては「好み」です。有名なR社x5本掛けスプリングと、BCTSは音も、アーム感触も異なるものです。チューニングパーツとしてのコストも安価で、なおかつ本体側も無改造で交換できるパーツですから、一度比較して使い分けてみてはいかがでしょうか。

弊社ではEXTREME GUITAR FORCEにBCTSを『標準』装備としていますし、Black Cloud社/Black Smokerも(一部機種において)標準装備になっています。高品質が実証されていなければ標準装備化にも至っていません。それだけ良いモノです。

Gotoh 1996T +BCTS x5本掛け。

Q3:「フロイド・ローズにも有効?」

A3:はい。オリジナルFloydも、Schaller Floydも、Gotoh Floyd(1996)も、同じく効果がでます。シンクロと同じく5本で使ってください。上記写真は0942の1996T(Gotoh Floyd)です。

システム製作記|ペダルボード組み直し事例。

当店ではデジタルDSP系アンプモデラーのほか、従来の方式である「ペダルエフェクター」のシステム製作も行っております。基本的には「お買いものいただいたものを使えるようにする」アフターサービスの取り組みのため、お持ち込みのご依頼は承っていません。

 今回は組み直し依頼。

お客様はFRACTALユーザーですが、「ちょっとスタジオでセッション」のようなシーンで、手軽に持ち運びたい時、ペダルエフェクター特有のツマミ操作で音を作るギターキッズ時代に回帰できる気持ちの面でも、ペダルボードは必須。

早速。今まで使っていたボードを分解し、組み直しに入ります。機材の入れ替えも幾つか実施。

ボードは「Aclamのエフェクターボード」既存のものを使います。このボードは、アタッチメントで機材を固定していく仕組み。いいアイディアなんですが、現在輸入元がありません。機材が増える都合で別売の固定部材が手に入らないため一部は両面テープ等で代用して行きます。

いいボードなんですけどね。ヒートシンク状になった形状で放熱性もいいし、溝にケーブル類も挟めたり、アイディア次第で綺麗な配線周りに仕上がるんですが、使い込んでいくと「隙間にゴミが溜まりやすい」のが難点。
今回、一回分解して、綺麗に洗浄。洗浄後は表面の油分を失うのでツヤ出し剤を塗布。新品のように蘇りました。
..って、途中の写真を撮ってませんが、下準備をしっかり行った上で、

機材固定して、
パッチケーブルを作り、
DCケーブルを加工し、
配線、

ほぼ完成。

製作途中の様子って写真撮れないですね。忘れているのではないのですが、没頭していると(写真撮ろう)そう考えない。

さて、今回のご依頼は従来のボードから機材はほぼ入れ替え。「新しいよいモノ」があれば積極的に取り入れて行くのが楽しいギターライフ。オーバードライブのタコドライブや、RODENBERGの新機種COMMANDERなど、歪み系は刷新。その中でSD9SUPERはずっと使い続けていただいてます。よいものは飽きない。

コンプ、ディレイは最新のDiamondに入れ替え。Diamondのコンプはしっかりと掛かるうえ、EQが結構エグい。ちょっと遅れて引っ張るようなコンプレッションが特徴。気持ちいいコンプです(旧型と異なります)。
ディレイのMEMOLY LANEは、ディレイに、モジュレーションを追加できるSWを装備。あまりコーラスは使わないが、クリーントーンでディレイエフェクトに少し揺れを加えたい時に重宝します。結構役立つ機能です。コーラス(MOD)も綺麗にかかります。

完成後はサウンドチェック。

こちらのボードはアンプのクリーンINPUTで使います。MEMORY LANEの操作性を考慮し左下に配置したため、端子の向きの都合上、Lプラグのラインケーブルを製作。(ケーブルは長年使ったものは交換をお勧めしています。)

音を出し、確認。しっかり組んだボードは音の透明感やエネルギー感があります。配線周りもしっかりと固定しておけば機材トラブルの防止にもなるうえ、使う「プレーヤー目線」で考えても、綺麗なボードはテンションが上がる要素となるでしょう。それではいい機材でいい音をお楽しみください!

使用機器(順不問)

  • Strymon:Ojai(パワーサプライ)
  • CAJ:HUB-6II(パワーサプライ)
  • t.c:ペダルチューナー(MuteSW兼)
  • SOURCE AUDIO:ZIO(バッファー)
  • Diamond:COMP/EQ(コンプ)
  • Diamond:MEMORY LANE(ディレイ/コーラス)
  • Interstaller:通称タコドライブ(オーバードライブ)
  • RODENBERG:COMMANDER(ディストーション)
  • EXTREME GUITAR FORCE:SD9SUPER Old ver.(ディストーション)