今日もAOR。爽やかに、軽快に仕事できる名盤。
Angel Whisper|杏里
LAの大御所が固めた1996年作品。
Freddie Washington(B)の軽快なベースラインから始まる#1。Alex Acuña(P)のパーカッションもサウンド全体に厚みを加える。軽やかに気持ちを高めながら聴き入って行き、
そのまま、
#2に入ると悶絶。#2はMike Landau(G)と、Neil Stubenhaus(B)が登場。つまり「半Karizma」メンバー。
マイク・ランドウ。近年はいぶし銀溢れるギタープレイ・サウンドへと変遷しましたが、90年代のマイクさんはやっぱり別の側面で大好きだ。時期的には既にCAEのラックシステムを使用している頃。
この曲ではラックサウンドの祖師と言えるクリーントーン、コンプレッションのかかったカッティング、自然に残響する空間系エフェクト。現代へと続くサウンド作りの基礎お手本・教科書のような作品。ソロがいいですね、鮮やかに歪みつつも上が軽く潰れていて、軽めなコーラスで煽る。今もこのサウンドは色褪せず現代においても私はFRACTAL上で作るお手本としています。
スチューベンハウスのベースも素晴らしい。ボーカルとメロディを導くフレーズの組み立て方。楽曲リズム的に引っ張られて前に行きそうなんだけど、行かない。この安定感。流石です。