システム製作記「右側・製作編」 | テクニカルサービス

お客様ご依頼の大型のシステム
(と、言っても、うちで受けるシステムの大抵はいつも大型ですが)

製作中のはなし…の続き。

ちょっと間が空いちゃいましたので、ちなみにこのシステムのおける前回の話はこちら。

「インレット、ACプラグ周りの作業は完了」しまして、、

続いて、DCケーブル、ラインケーブルなどの「実配線作業」に入ります。

「完成しました!!」..って嘘です(笑)。
(お客さんに怒られます..)

あらかじめ、ケーブルの長さは測って製作して準備しておき、そこから「仮配線」をします。
写真みたいに、とりあえずバーっと配線。
「ちゃんと音が出るか」どうかをチェックします。

問題があれば、ケーブル1本ずつ追いかけますが、、このところ「日の出さんのケーブル」(日の出光機製作所さん)を使い始めてからは、トラブルは「ゼロ」。作業だけに集中できます。

仮配線したら、ボードをジーっと眺め、配線の取り回しをイメージします。
なるべく、ノイズを回避できる配置と配線も同時に考えます。。

続いて、配線部材を使いながら、配線周りを綺麗に仕上げて行きます。

今度は本当に完了。

なんと、3台の「EXGペダル」を導入いただきました!!
ありがとうございます!!


ふー。これで「右側」は完成したぞー!!

さて、続いて、、「左側」の作業に入ります。

「え?
これって、左側にも何かあるの?」

はい。

どんなシステムになるでしょうか??
続きをお楽しみにー!

・システム製作のご依頼も随時承っております。お気軽にご相談ください。

「DSP系」のみシステム | テクニカルサービス

通常、システム製作はお客様からのご依頼を基にシステムデザインが始まりますが、

今回はそのはじまりが「逆」。
つまり、私からの提案、いや、提案を超えた事例。

このライフワークを11年(今月11周年を迎えました)もやってますと、お客様との関係性はその分だけ深まってまいります。いつもありがとうございます。

さて、
このところ、30cm大のペダルボードの製作が続く中、

「こんなボード組んだら面白いかもしれないな…」とイメージした中で、パッと浮かんだお客様へ直ぐ電話。

「○○さん、こんな風にボード組ませてもらえませんか?」

と、ご提案(お願い)をしたところ、

快く、
「いいですよ!是非やってください!」と、快諾くださいました。

(お客様からのコメントは下部に。)


さて、今回のコンセプト。

strymonだけでボードを組むと面白そうだ。」から始まりました。

アンプINPUTで使うために、クリーントーンは当然ながらアンプで、歪みはstrymonのペダルを使い、空間系も同じく、との流れでデザインしていくと、Aclamのボードを使う前提だとスペースが足りない・・。後述いたしますが、空間系の1台はXTOMP miniで代用。

趣旨は「オールDSP系エフェクト・システム」。
(チューナーは・・・ですが。)

パッと見てお判りの通り、

この内容。

価格的には、ほぼFRACTAL買えそうですけど…
って、そんなこと言ったら寂しいですよ。
価格でなく、「男のロマン」の世界です(笑)。

(ちなみに、お客様はFRACTALは「各種」お持ちです。)

真面目な話、
1個のDSPで色々やるんじゃなくて、それぞれ1台に1つのDSPで動かすことになるこのシステム。
しかもそれをただ繋いだってことではなく、
「感覚的なモノ」にはなりますが、このボード1つが「1台のシステム」と考えられる内容。だから面白いし、楽しい。

このシステムでは、

・クリーントーンはアンプクリーン(CAE/OD-100を使います。)で、

・Over DriveのSUNSETは、単体での歪みと、後段のRiverside用のブースターと、2種類の分けて使用。

基本的な歪みは、
・Riversideを使います。Riversideはプリアンプのため、アンプヘッドっぽい扱いで音作りをします。
アンプクリーンに接続することで、Marshallサウンドが簡単に作れるため、アンプの操作感覚よりもRiversideの方がEQの効きも広く細かく変化するので、そこそこのアンプよりも「良い音作り」が進められます。このボードでは、Riversideで2種類の音を切り替えて使用。
ブルース、フュージョン系から、ヘビーメタルまで、歪みだけでも、SUNSETとの組み合わせで、バリエーションは3-4種類を確保しています。

空間系エフェクトは、
・XTOMP miniは、リバーブとして使用。好きな時にエフェクトの入れ替えは容易ですので(スマホアプリ)、リバーブ固定にはならない点は自由度が広がります。

・Time Lineは、EXCEL-PRESETを入れた状態で使用。お客様好みのサウンドに近づけるため、多少のパラメータの見直しを行いました。
ディレイの他に、コーラス+ディレイや、トレモロとしても使えますので、このボードだけでも、マルチエフェクターに近い多種のサウンドを実現します。(サウンドは中途半端なペダルマルチを超えています。)

そして、この手のDSP系(デジタル)エフェクトが関係するシステムに欠かせないのが、パワーサプライ「Ojai」です。このシステムはアナログペダルが混入しませんので、高周波ノイズ等の心配はありませんが、「容量の確保」は重要でした。Ojaiはこんなに小さい本体ですが、このボードに搭載するエフェクト全てに安定供給をします。

ペダルボードは、2列になるため、奥のTime Lineの操作がし難いです・・
なんとか踏めますけど、
Time Line特有の「スイッチ2個押し」はちょっと、、足が入り難いですね。

そこで、今回のシステムでは「MULTIスイッチ」を使用し、ボードの手前に配置することで、Time LineのプリセットUP/DOWNと、本体のON/OFFを可能にしました。

ディレイエフェクトのON/OFFはよく操作する部分になるため、操作性は飛躍的に向上。

それから、パッチケーブルは今回も「日の出さんのパッチケーブル」を使用。スペースの確保、そしてしっかりとハンダ付けしてあるため、接触不良などのトラブルの心配がありません。


使用機材リスト:
・Daddarioペダルチューナー
・strymon :SUNSET(Over Drive)
・strymon:Riverside(Preamp)「+EXCEL PRESET」
・strymon:Ojai(パワーサプライ)
・HOTONE:XTOMP Mini
・strymon:Time Line 「+EXCEL PRESET」
・strymon:MULTI SW
・AcLam XS2(ペダルボード)
・日の出光機パッチケーブル各種,CAJ TRSケーブル

・コンサルティング、デザイン、制作費:別途「ご相談はお気軽に!」

↓お客様からのコメントです。

ボード受け取りました。とても綺麗に組み上げてくださり、ありがとうございます。
ノイズ無いですね。さすがです。ボードは思ったより小さかったです。
Strymonなかなか良いですね!
METAL弾くならこのボートだけで十分な感じです。

EXCEL PRESET ’80METAL+Xtomp+Timelineこれだけで弾いていて楽しいです。
Sunsetもご案内いただいたようにRiversideにAを足しても良いし、OD-100の2ch+Sunsetでも良い感じです。

35年くらい若返った気がして、ズクズクとリフを刻んでいました。こういう時はやはりフロイトローズだと思い、久しぶりにSuhr ’09 Limitedを弾きました。

 

嬉しいですねー!ありがとうございます!!

そう、システムだけでなく、今まで買っていただいた”ギターも”活用いただける様にするのが当店の存在意義。せっかく買っていただいた楽器が眠るだけじゃもったいないですからね、ポテンシャルの引き出し方や、使い道もどんどん提案させていただきます。