システム製作記「Cybery 4Loopシステム」 | テクニカルサービス

おかげさまで、昨年からシステム製作のご依頼が増えております。

 

・FRACTALのシステムや、

・FRACTALにアナログペダルを融合したシステム、これらの「最新鋭機器を中心にしたタイプ」のほかに、

最近では、ペダルエフェクターのシステムのご依頼も「回帰」している感触があります。

しかし、使う機材は数年前とはガラッと変わり、

最近ではスイッチングシステムも次世代機へと変遷し、デジタルエフェクターも次の時代へと進化。

それでも、そこにプラスして欲しくなるのが古来の「アナログペダル」。

それらの、
「次世代機器+デジタル+アナログペダル」を一つにするシステム。
そこから出てくるサウンドは、モデリング機器1つで完結するサウンド、使い心地とはちょっと違う様です。ギターを弾いた感触のレスポンス、弾いた本人だけが感じる「ダイレクト感」がそこにはある様です。

昨年から今年も色んな機器、付随するアイテムが登場し、システムの使い方も、我々の「組み方」にも変化しつつあります。


今回、製作させていただいたシステムは「エフェクター4台」のシンプルシステム。

既に、オールアクセスさんのFacebookに掲載されておりますので、ご覧になった方もいらっしゃると思いますが、

先に書いた「次世代機器+デジタル+アナログペダル」を実にシンプルに実現したシステムです。

スイッチングシステムには、最新鋭機器の「HOTONE Cybery」を使用。4Loop、Midi対応で、2台のデジタルエフェクター(ディレイ、リバーブ)のプログラムチェンジ(Midi PC)に対応。プリセット切り替えと同時にプログラムチェンジします。Midi CHも別々に設定。
これらのエディットは、スマホ(iPhone)で行います。Bluetoothで「Cybery」と繋がり、プリセットを組んだり、同時にMidiマップを組んで、「指1本」でSave(Store)まで行けます。
凄い時代になったもんです・・。


ここで余談。
製作中にちょっと思い出したのは、
むかーし、「RSB-18(知ってます?)」ってあったなーって・・私、使ってましたもん。
そこから、パッチメイト、GCX、4×4+RS-10・・って移り変わりましたが、、そう言った意味でもこの「Cybery」のアプリは飛躍以上の進化を感じます。しかも、2万円ちょい..ですよ。
昔は、コレを押しながら、コレを押して、コレを呼び出してから、コレを押して、、やっとできたー!って…やっていた時代がなつかしいなー。


さて、今回のご依頼。

SD-9 SUPER」をお買い求めいただいたお客様と、

「それを中心にした小さめなボード組んだら面白そうですねー」ってお話を進めていました。

それなら、一緒にディレイ、リバーブも組み込んで、

なおかつ、新製品の「CP101 SUPER」を加えたら、楽しそうですよ!

付随する機材までコーディネートしまして、製作開始!!

 

 

「できました!!」

・・って言ったら怒られますね(笑)。毎度の冗談で、、これは「仮組み」重要な作業の一つです。

 

まずは、この様に仮組みして、音のチェック。全体的な「機材の配置」も同時に考えます。

その点、パワーサプライのOjaiは、置き場所によるノイズの干渉の心配がないので、適切な場所、配線がし易い位置で、なおかつACコードを繋ぎ易い位置に固定をします。


作業中の様子は割愛しまして・・


おおむね完成した段階で、ビデオ撮影。

デモ動画ではなく、「使い方説明動画」の撮影です。
もちろん、映像はお客様しか見ることは出来ません。Cyberyの起動から、セットアップ、エディット方法まで解説。ディレイ、リバーブのSOURCE AUDIO, NEMESIS, VENTRISの使い方もザッと解説。ここまで事前フォローする事で、通販(遠方)のお客様も安心してお買い求めいただけます。
しかし、
何度やっても、自分が喋っている映像を自分で見るのは何だか妙な感じです。最近は恥ずかしさは通り越しましたが(笑)、ま、そのうち慣れるでしょうと。


今度こそ本当の「完成!!」

・コンプ、
・歪み、
・ディレイ、
・リバーブの「4種類」

お客様が「シンプルシステムで最低限欲しいサウンド」はこのボードに凝縮することができました。

しかも、
NEMESIS(ディレイ), VENTRIS(リバーブ)は、エディット次第で、コーラスや、、眠くなるくらいの揺ら揺らトレモロもできますし、
VENTRIS単体でも、ディレイ+リバーブは構築できます。エディット次第で、2つのDSPを使って・・って、書いていると長くなっちゃうので…省略しますが、
要は「うちでエディット」しているってことです。この辺も全部、お買い上げ品に含まれています。お客様も喜んでくれます。そうすると私も喜びます(笑)。

お客様からのコメント。

 

綺麗に組んでいただいてありがとうございます!!
本当に配線キレイですよ!どうやったらこんな風にできるんだろう??って、芸術的なラインをじっくり眺めちゃいます。

届いた時は、かなり大きな箱で届いたのでビックリしましたけど(笑)、箱開けて取り出したら、これは本当にコンパクトで、しかも軽い!!これなら気軽に使えます。

事前に送っていただいた動画を見て使い方はおおよそ理解できました。

いい音しますよ!このボードだけで、しかもペダルだけで出している音とは思えないですね。OD(CAE OD-100)のクリーンCHで使ってますけど、SD-9 SUPERの歪みが使いやすいので、このボードだけでいいかな・・って思えるくらいのクオリティです。

フュージョンやるにはピッタリなサウンドで、これから毎日楽しませてもらいます!

2台のSOURCE AUDIOも、プリセット入れていただいたので、よかったです。これならエディットしなくても、電源入れてこのまま使っていい音でますので、
しばらくはアプリ使わないかも(笑)。

 

 

ありがとうございます!!

今回は「軽く!」作るために、ボードはFREE THE TONEの超軽量の平型ボードを使いました。
超強力のマジックテープを使い、ガッチリ固定しているため、使用しない時には、家具やクローゼットの隙間に立て掛けて収納できます。
実は今回、「収納面」まで考えて機材チョイスとそれに伴う組み方を施しています。
お客様が、お仕事から帰宅して、「ボードを取り出して、床に置き、音を出し、楽しみ、終わったら立て掛けて収納。」この流れを想像しながら作りました。


使用機材リスト:

Sonic research:CT-300mini(チューナー)

・FREE THE TONE:FPシリーズ(ボード)

・strymonOjai(パワーサプライ)


・HOTONE:Cybery(スイッチングシステム)

・SOURCE AUDIO:NEMESIS+EXCEL PRESET(ディレイ)

・SOURCE AUDIO:VENTRIS+EXCEL PRESET(リバーブ)

・EXTREME GUITAR FORCE:SD-9 SUPER(ディストーション)


・EXTREME GUITAR FORCE:CP101 SUPER(コンプレッサー)

・日の出光機製作所:パッチケーブル、システム用ラインケーブルTEプラグ

・その他:配線部材、ラベル、コンサルティング費用、作業工賃一式。

参考価格:191,800(税別)


メモ:

今回は内容をできるだけシンプルにするため、システムI/F BOXなどは配置しませんでした。

「OUTPUT用の日の出ラインケーブル」
そのため、アンプへ向かうケーブルは、スイッチングシステムから直接取るワケですが、「それ用」に、日の出さんでケーブルを作っていただきました。TEプラグと言って、元々はテレキャスの凹んだジャックにプラグイン(届く)できる形状を持っており、このプラグ形状がCyberyのOUTPUTの位置に相性がよく、抜き差しもし易い上に、背面のLEDもプラグで隠れることなく視認性を下げることはありません。

「チューナー」については、Cyberyのチューナー端子には接続していません。これについては既にオールアクセスさんのFacebookにも書きましたが、Cyberyは現実的にプリセットモードかダイレクトモードどちらか固定で使う方が使い易いため(今日時点でのソフトウェアでの話。)、チューナーはCyberyの初段に接続。これで「MUTEスイッチを兼」ねます。
Sonicのチューナーには、BFTSのプリセットも入れました。古いSuhrや、Tom、b3、懐かしのBaker…などに対応するべく、、
(お客様とこの話しをしていて「バジーフェイトンチュー…つーか、それ、やるか?」と言う話もでたのですが、、)
ま、せっかくですのでね、このチューナーで対応できますのでね、、と、BFTSの開放と12fオクターブ用のプリセットを入れました。

「パワーサプライ」Ojaiは高容量のため、このシステムボードの機材全ての電源供給を行うことができます。しかし、端子は足りないため、1つの端子から、純正の分岐ケーブルを使用し、2台のアナログペダル(コンプ、歪み)と、チューナーへ供給。分岐ケーブルの使用の際、strymonでは、ノイズのトラブルを防ぐために「(分岐ケーブルの輪の中は)アナログだけ」か「デジタルだけ」を推奨していますが、今回のシステムではチューナーはどの道トゥルーバイパスされますので、ノイズ云々は無関係。4分岐ケーブルのうち、1本が余りましたので、切る(切断)などの乱暴なことはせず…端子を「しっかり絶縁」した上で固定。

見た目を考えれば、Ojaiは横向きで置きたかったですが..配線の取り回しの都合上、縦向きに配置。

ちょっと分かりにくい「Cybery」のLEDによる表示は、ラベルを貼って対処。今どこのプリセットに居て、どのエフェクトが働いているかを、一目で分かりやすく工夫しました。

 

お買い上げありがとうございます!

システム製作記 | テクニカルサービス

こんにちは。

今年になって机周りの配置などを模様替えしたところ、作業効率がアップ!

ギターメンテ、システム製作の「複数依頼の同時進行」が可能となりました。
もっと早くそうすればよかったと、思うのであった・・

(でも、もうちょっと広いスペースが欲しい..)

・・と、言うワケで、

「システム製作記」

今回のご依頼は、


「アコギ専用のシステム」が欲しいなー、ちゃんとしたヤツね。

基本。ペダルボードは軽く、内容もコンパクトに。

プリアンプは「アレ」を搭載してみたいなーと、思ってるけど、どう?

空間系エフェクトは必要。特に「リバーブは、良いもの」がいいな。ディレイもちょっと使いたい..でも、あんまし使わないかも(笑)って、
でも、ディレイ、リバーブって2台にすると大きくなっちゃうよね??

あと、
「頭にボリュームペダル」は必須。大型じゃなくてもいいけど、かと言って小さいおもちゃみたいな、「ちゃちな物は絶対イヤ!」。
そう言えば、FRACTALシステムで使っている「EV-1」の踏み心地がいいよね..あれが理想。

もちろん、チューナーも必要。

更に欲を言えば、そのままD.Iで送れる様にして欲しい。

あとはおまかせ、よろしくね!


さて、

ご依頼を基に、システムコーディネート。

今回、お客様がご希望する「アコースティック用プリアンプ」がございましたので、それもご用意し製作を進めます。

機材が揃えば、内容的には短時間。動作テストまで入れても1日作業。

ご希望通りのシステムが完成しました!
 

・VOLペダルの「EV-2」は、EV-1のサイズを小さくしたボリュームペダル。あの、深い踏み心地はそのままで、普通にハイ・インピーのVOLペダルとしても使える上、カーブも綺麗。優秀なVOLペダル。サイズ的にも、ボードにピッタリ収まりました。

それぞれが「踏みやすい位置」で、使用頻度の高い「VENTRIS(左下)」の配置もお客様へ確認しながらセッティングを進めます。

・ペダルボードは、「Aclam」を使用。アタッチメントで機材を固定するユニークなペダルボード。当店では既に、数台のペダルボードで採用して実証済み。付属のバッグで持ち運びも楽勝です。

・プリアンプD.Iは、お客様ご指名の「FISHIMANのAURA SPECTRUM DI」を搭載。(最近、フュージョンギタリストの間で使用されて話題とのこと。)こちらには、「TUNER機能も搭載」しているので、楽器のチューニングはこの機能を使います。

・電源も重要。「パワーサプライ」は色々ありますけど、今は、strymonの「Ojai」がいいですね。軽いし、スペースも取らない上、容量十分の安定供給。


・基本的な流れは、

【ギター(アコギ:P.U付)】→【VOLペダル(Post Vol)】→【FISHMAN/FX LOOP←VENTRIS】

FISHMANのプリアンプに搭載している「FX Loop」へ、SOURCE AUDIOのVENTRISを接続。
(VENTRISはハイクオリティリバーブ。まだネットショップには掲載してませんが、発売中..です。売れております。)

今回のシステムでは、FISHIMANを中心とし、本体のEQやコンプレッションを使った音作りに、VENTRISのリバーブ、エコー・バーブをVENTRIS MIXしながら、それら音作りした信号を、FISHIMANのXLRからPA機器へ送ることができます。


当店はお客様1人,1人に合わせたサービスを行えるお店です。

「時には、ご依頼の枠を超えたお話までお聞きすることもある…」そんなお店です。

遠方のお客様もお気軽にご相談ください。
(と言うか、、うちはほとんどのお客様が通販対応です。)

 

使用機器:
・Aclam:ペダルボード
・strymon Ojai:パワーサプライ
・FRACTAL AUDIO SYSTEMS EV-2:VOLペダル
・FISHIMAN Aura Spectrum DI:プリアンプDI
・SOURCE AUDIO VENTRIS:Dual DSPリバーブ
・配線部材、パッチケーブル、インサーションケーブル
・コンサルティング費用、製作費用(内容により異なります)。

この様に、色々やっております。