システム製作記 | テクニカルサービス

System Board

当店ではFRACTALを中心とするデジタルDSPアンプモデラーのシステム構築(及び製作)から、従来のアナログ機器を中心とするペダルボードの製作も行なっています。

兼ねてから、お勧めできない物はお客様に売らないスタンス。しっかりと、システムコーディネートして製作まで一式行い納品いたしております。

今回ご依頼いただいた「ペダルボード一式」のシステム。

・5機種の歪み系ペダルと、
・コンプ1台。
機材は「お客様が必要とする音」をベースにチョイス。とてもEXCEL愛を感じられる内容です。

こちらのシステムは、3+SEに接続して使用。空間系エフェクト(post effect)はFRACTAL AXE-FXIIIを使いますので、ペダルボードは純粋に、3+SEのゲインブーストや、CH1でコンプを使用、またディストーションを使う目的。豊富な歪み系ペダルは「個性を使い分けて楽しみたい」お客様の目的も実現しています。これだけ揃っていれば十分楽しめますね!

で、、いつもながら製作途中の写真は撮り忘れまして。
作業に没頭してしまうので撮り忘れちゃうんですよね。気がついたら完成しているという。

最終段に「SL-OD(Rodenberg)」を配置したことで、SL-ODのクリーンブーストが活用できます。歪みを変えずに全体的音量を少しアップさせたい時に役立ちますね。

ポイント

成長と分配。岸田首相のほうは全くできていませんので困ってしまいますが、

このボードではしっかりとできています。

電源供給。台数的に、パワーサプライはOjai(R30)だけではポート数が足りないため、Ojaiから→CAJ HUB6IIで分岐。正しく成長と分配ですよ。
デジタル系への供給にこの方法はあまり適しませんが、歪み系アナログペダルは対応できます。あらかじめサウンドテストを行い、S/N、ラッシュも確認した上で、構築を進めます。

SD-9V2(EXTREME)と、SL-OD(Rodenberg)は、18V駆動に対応しているため、Ojaiから18Vを供給。Ojaiは9/12/18VとSWで切り替えできるため、ダイナミックレンジの違いを簡単に比較することもできます。

使用機器リスト・参考価格


・CP101 SUPER
・ST-808 GOLD
・TS9 Platinum
・SD9V2
・D&S SUPER
以上EXTREME GUITAR FORCE
・Rodenberg SL-OD
・CAJ System Board(特注品)
・CAJ HUB6II
・Strymon Ojai R30
・EVIDENCE AUDIO SIS(ケーブル・プラグ)

参考価格 286,000円(機器、システム製作費含む)

 

ご相談随時承っております。

検証:パワードモニターを→本格的ギターアンプ化する方法【初歩編】 | 動画有り。

「昔。ギターアンプってあったね」と言う時代も近い。今まさにアンプモデラーの進化は続き、製品はピンキリながら価格帯も様々。

そんな中、同時に生活環境の変化もあります。「大きい音が出せない」「置く場所がない」とか、「むしろ、小さい音で可能な限り良い音で」と言うニーズも増えつつあります。時代の変化、そしてデジタル化、楽器店も切り替えて行かなければなりません。

気持ち良い音。私も50W,100Wのヘッドを4発入りキャビで鳴らすことが最高に気持ち良いのは知っています。その時代に育って来ましたし、今もそう思います。

その気持ち良い音の蓄積や知識を大切にしつつ、
ここからは、これからの時代に合わせた「ギターを鳴らす方法の変化と新しい方法」についてお話しします。

(AXE-FXなどのアンプモデラーは今日のところは置いておいて..)

・小型。
・なおかつ今持っているペダルエフェクターを使うこともできる。
・ツマミで直感的操作するだけで簡単。

しかも「気持ち良い音」で。これを実現する方法をお話しします。

但し、付随する機材を揃える必要があります。

1 パワードモニター。

口径は6〜7インチ以上を推奨。出力の問題ではなく、これ以下のサイズ/口径は再生能力的にちょっと厳しいです。詳しくはご相談ください。

2 strymon/IRIDIUM

この機器からは「アンプとスピーカーの音」が出ます。
最初に一番誤解されているのは「(昔で言う)Palmerみたいなヤツでしょ?」です。そうではありません。IRと名が付くと「CABエミュレーションのみの機材でレコーディング機器?俺には関係ねー!」って考える方が結構いらっしゃるのですが、それは誤解です。IRIDIUMは、Fender/VOX/Marshallの3種類のAMPを搭載。AMP INPUTにギターを入力することと同じことができます。更に、IR CAB..と書くとまた難しくなるので割愛しますが、要はCABエミュレーションをアンプごとにx3種類(計9種類)搭載。

(念の為)SPを直接繋ぐことはできませんので..

IRIDIUMをパワードモニターに繋ぐだけで「ギターアンプ化」すると言うワケです。

(IRIDIUMの能力、IRデーターの密度、高解像度については長くなるので割愛いたします。ご興味あったら輸入元ホームページをお読みください。)

3 歪みペダル。空間系エフェクト。

お持ちの物がそのまま使えます。歪み(コンプ,一部モジュレーション系含む)はIRIDIUMの前段に、DLY/REVなど空間系は後段に接続します。
普段、AMP INPUTに接続しているペダルボードでしたら試しにIRIDIUMの前段にそのまま繋いでください。IRIDIUMをクリーンセッティングにしておけば、普段アンプで使っている感覚と同じに使える筈です。

1+2+3=動画で解説

ギタリストの林さんにご協力をいただき、パワードモニターを使ってどのようにギターアンプ化するのかを検証しました。「モニターにギターを直接入力だけではダメなのか?」についてもお伝えしています。

できるだけ難しい用語などは使わず、機能面の深い部分にもあえて触れていません。

当店ではシステム一式のコーディネートのご相談を承っております。特に「機材のことはよく分かんないけど、やってみたい!」好奇心旺盛なお客様には手取り足取り丁寧に対応いたします。