システム製作記「大型FX8システム完成編」 | テクニカルサービス


システム製作記、「FX8システム「大」」の最終回。

今回は、いよいよ「完成編」。前回の記事はこちら。

 

私の方は、以前も同じ様なシステムを組んでましたので(その時の製作事例は→こちら)、製作スタートからつまずくことなく、完成までたどり着きました・・。

組み込み、配線までは完了しても、ここからが大詰め、「FX8のエディット」に入ります・・

MacPCを繋ぎまして、FX8エディタを駆使した音作り、、いや、音作りよりもその他の方が大変かなーと。

ここでは、「FX8」の、

・内部ルーティングの構築、
・空間系エフェクトのエディットとプリセット製作、
・MIDI の設定、
・Relay機能の設定、

..とこの様な作業を続けます。10年前は、実配線とケーブル作りにハンダ付け、って作業も、FRACTALならPC上で行う時代。10年前は想像もできませんでしたねー。

そして、
右側にあります「コンパクト軍団」はスイッチングシステム「ARC-53M」をMIDIで動かしますので、FX8側で各々MIDI PCの設定、マッピングを構築して動作を確認・・

続いて、「FX8 → CAE OD100のCH切り替え」を行うために、Relay機能のエディットを行い、動作検証します・・ここで、前回の「日の出カスタムTRSケーブル」が活躍しています。

無事、いや、とりあえず完了しまして、、

お客様へ「できました!!」と電話。


..ここからはお客様とテスト開始!!

私は使い方のご説明。今回、大型のシステムで、ご説明にも時間を取りたかったので、お店は「貸切」にしました。

(この時、もしも「遠方のお客様の場合」も私の対応は全く同じです。機器をお送りして、電話や、動画を交えて、きちんとサポートしています。)

・・なぜかマイク??..それは後ほど。

こうやって眺めると、存在感ありますねー。見た目も重要。カッコいいです。


今回のシステムは、おおまかに、

↓この様に使います。↓

アンプヘッドを軸に、Preセクション(アンプ前)には、「右側」のコンパクトエフェクターを、
Postセクション(OD-100のSnd/Rtn)へFX8の空間系エフェクト、
アンプのCH切り替えもフットスイッチ1つで、一気に替わります。
(ペダルは全部OFFで、FX8単体でも使うことができます。)

このシステムでの「歪み」は、OD-100 CH2,CH2+Boostを使うことと、OD-100のクリーンCHへ3台の歪みペダルを使い分けます。

・2台のFID-1は、90年代のルカサーっぽいHi-Fiな歪みと、もう1台はその逆にBOSTONを彷彿とさせる当時のRockman風の音作りをセット。
・SD-9 SUPERは、今っぽいルカサーサウンドには欠かせない音。これら、3パターンを切り替えて、空間系エフェクトを加えて、トータルサウンドを構築します。

「マイク」については、ボード上にある「ボコーダー」で使用します。


↓以下お客様からのコメントです!↓

 

今回このシステムを組んでもらった「きっかけ」は、今持っているペダルエフェクターのシステム(RS442)が、確か..もう10年位前の物で古いので、「最新の機材を使ったフロアタイプのシステムへ新装」したかったんです。

最初は、「FX8と、歪み系のペダル1個とかでいいかなー、」って思ってましたけど、西村くんと話していくうちに「え?そんなこともできちゃうの?」って、どんどん増えちゃって、何だかんだでこの大きさと言う(笑)。

でも、このボードって、写真で見るより意外と小さい。
いや、小さくはないけど(笑)、実際に設置して使ってみると「思ったよりは大きくない」んですよね。ラック運んでた頃に比べたら、楽ですよ。

そのラックって言えば、私は「14U+ボード2つ」ってのを持ってまして(今も現役で使ってます)、あの「デカいラック」と音を比べてみましたけど、今回のシステムは「音ヌケが良い!」んですよ。
なんだろうなー、
ラックには3+SEとか入っているんだけどね、、うーむ。
それよりも、今回のシステムは歪みはペダルで作っても、十分いい音出るし、、3台のディストーションペダルがとても良いので(EXG:FID-1 x2台, SD-9 SUPER)OD-100のCHって…あんまし切り替えなくなるかも..困ったな(笑)。ま、アンプはアンプの歪みで凄く良いけどね!

あとは本当、このシステムって「まだまだ色々できそう」ですよ。FX8には空間系エフェクトが色々使えるし、入っているエフェクトのほとんどが、ちょっとエディットするだけか、Level揃える位でそのまんま使える。

今回、EXCELさんから「使い方の動画」も作ってもらえたし、それ見ながら色々やってます。

ルカサーはもちろん大好きだけど、私みたいな高中正義さんを敬愛するクロスオーバー世代にも大満足のサウンドを実現できるシステムです。

ボコーダーもあるし、
「高中メドレー」やっちゃいますよ!(笑)

 

 

ありがとうございます!嬉しいです!

実は今回、一番心配だったのが、私には初めての「ボコーダー」でした。
システムへ組み込んで音を出しても「これで使い方..合ってるの?」って、正解がよく分からず、、(^^;
でも、お客様とテストしたらすんなり合格。ちゃんと動いて良かったです。


今回の使用機材リストと参考価格:

・FRACTAL AUDIO SYSTEMS:FX8 MKII
・FRACTAL AUDIO SYSTEMS:EV-1 SILVER
・CAJ:SYSTEM BOARD 4409
・FREE THE TONE:ARC-53M SILVER
・BOSS:VO-1(ボコーダー)
・EXTREME GUITAR FORCE:FID-1(A)
・EXTREME GUITAR FORCE:FID-1(B)
・EXTREME GUITAR FORCE:SD-9 SUPER
・xotic:SP Comp
・strymon:Ojai
・日の出光機製作所:パッチケーブル、カスタムケーブル、ラインケーブル一式。
・EXCEL:コンサルティング費用、組み立て作業工賃、配線部材など一式。

参考価格:約580,000(税別)

お買い上げありがとうございます。


「システム一式」当店へ丸投げ..いや、「おまかせコース」でのご相談は随時承っております。お気軽にお問い合わせください。

EXTREMEブログ開設。

こんにちは。

ブログページ「EXTREME BLOG」を開設しました。

EXTREME GUITAR FORCEの情報ページではなく、

Guitars Shop EXCEL全般のアレコレを情報発信!
しますが、
雑記中心になる可能性が「大」(笑)

 

基本的にFBとはリンクしないことが多くなりますので、もしよかったらこちらの「EXTREMEブログ」をチェックしてみてください。

それでは新コンテンツをよろしくお願いします。

さて、

本日は、投稿テスト兼ねてのお話。

先日。とても「珍しい写真」を撮ることができました。

日本に何台あるのかなー・・???

「今、3+って廃番だもんね」ってことではなく、

よーく見ると、「B」って書いてあるでしょ。

ご存知の方もいらっしゃるかと思いますが、昔々、、90年代中頃、「3+B」と言うベース用プリアンプがありました。

基本的にはギター用の「アンプ3台分」のコンセプトを踏襲しつつ、ギター用の「SE」とは異なる歪み、EQも含めて「ベース用」に設計されています。
初期SWRの900に代表される様な、ワイドレンジ・クリアーなCH1、
SVTに匹敵するオーバードライブCH2、CH3も同様ながらも、acousticの様なクラシックなサウンドも作れます。
当時としては、5弦ベースのLo-B弦、高い方は6弦のHi-C弦を綺麗に再生するレンジの広い機器があまりなく、そんな中で「3+B」はギター用同様に高い評価がありました。

その当時は、Mike Porcaro、Ted Landau などの一部ミュージシャンが使用していた「カスタム品」でしたが、後に製品版が日本に入ってきております。その台数は「10台くらい」ではないかと言われております。

その珍しい機器が2段重ねでうちの店に存在するとは…これは記念写真を撮らねばと。

1台は「売約済み」、
もう1台は「非売品」です。