システム製作事例集|FRACTAL AUDIO SYSTEMS AXE-FX III MK II

テクニカルサービス

当店で取り組んでいる「FRACTAL AUDIO SYSTEMS」システム一式構築コース。

AXE-FX III MKII / MK II TURBO

年始頃から「TURBO」への移行が進んでいるため、MK II(現行モデルで言うスタンダード)のシステム構築は”実質”これで最後かも。以後は「TURBO主流」になって行くものと思われます。

ここで、「AXE-FX3(AXE3)」について整理しておきます。

「AXE3」には歴代3機種あります。

1. AXE-FX3 初代(現在「無印」と呼ばれている機種)。
2. MK II(現在のスタンダードモデル)。
3. MK II TURBO(最上位機種)。

現在、新品で手に入るラックタイプは2と3のみ。
大きな違いは、FullRes IRをサポートしている点(TURBOはフル対応)と、音の違い。もちろん、レイアウトブロックをやりたい放題にできる処理能力もありますが、主には、「FRIRサポート」と「音」の違い。

シンプルに言って、
「無印→TURBO」への買い替えは十分に価値ありです。
「これからはじめる新規」の方には(現在は)「TURBO一択」でお勧めしています。

話は戻り。

AXE-FX III MK II システム構築事例の紹介。

FC-6と、EXPx1を使った一式コースでのご依頼を承りました。

ボード固定前の下準備中。
ネジや足の撤去及び、ネジの入れ替えなど事前準備をします。

ボードへ固定。
毎回:Systemボードは「CAJ(Custom Audio Japan)」に特注で作っていただいてます。寸法を指定して、ハンドル数も指定できますので、写真のように使用機器に合わせたピッタリサイズになります。
既製品にはできないこの美しさ。

たまに、「ボードはどこそこの安価なものは使ってもらえないのか?」とか、リクエストありますが、
当店で製作するFRACTALシステムのボードは全て「CAJ特注品」を使うことにご理解をいただくようにお願いしています。
その方が、耐久性、利便性、そして高級感、全てにおいてご満足いただけるからです。ぶっちゃけて言いますと、変なところでケチらないことです。

写真撮ってませんが、ボードへの固定は下処理をしてから自動車用の強固な面ファスナーで固定しています。色んなノウハウがあります。

エディット開始。
PCを今回、Windows使ってますが、深い意味ありません。
MacもWindowsも動くエディタは一緒です。

オリジナルパッチ「EXCEL PRESET」をインストールして、細いエディットを行います。エディット後はバックアップをとって、お客様にお渡しします。

完成。

使用機器:一覧
・AXE-FX III MK II
・FC-6
・EV-1(VOL用EXP)
・CAJ System borad(特注品)
・純正3Uケース
・XLRケーブル、TRSケーブル一式。
・システム製作、エディット費用別途。

料金詳細はこちらの記事に記載中。
https://excel-web.jp/wp/?p=1528

 

RODENBERG BL800|発売前・特別インタビュー

Newインポートブランド「RODENBERG(ローデンバーグ・ドイツ)」から新製品『BL800』が発売開始(2023.6.3〜)。

発売にあたり、BL800がどういったペダルか、また兄弟機の「BL-DX」との違いなど、開発者「ユーリ・ローデンベルク」氏に直撃取材。

原点のJCM800

はじめに。ユーリ氏が現在の仕事を始める原点となったアンプが「Marshall/JCM800」でした。彼は10代の頃に電子工学を学ぶ傍ら「JCM800」を入手し、真空管アンプの仕組みや、使いやすくするためにどこを変更すればいいのかなど、トライアンドエラーの日々を過ごします。
のちに、自身でアンプ製作、修理や改造を行えるようになり、時を経て現在のRODENBERG設立に至りました。

ユーリ氏の原点とも言えるJCM800をペダルBOXで、100%アナログで表現する。近年のデジタルDSP機器の完璧に近いモデリング技術とは視点の異なる「アナログ回路」による真空管の働き、レスポンスを再現した独自の回路「AVTC」は長年の歳月をかけて開発されました。

ショートインタビュー

EXCEL こんにちは!Uliさん!
新製品「BL800の特徴」をシンプルに教えてください。

Uli Rodenberg氏こんにちは!Tomo!(*1)
BL800は、「私の原点となるマーシャル・トーン」です。
(原点の話は君が解説しているね。)
オリジナルのMarshall JC800のトーンを出しつつ、
BL800のGain量はそれよりも最大値で少し高めることができ、オプションスイッチでブーストさせることもできます。

(*1 )=EXCELオーナーのこと。

EXCEL:サウンドカラーについてお聞かせいただけますか。

BL800 LEAD SERIES
Uli氏:「BL800」は、70年代後半から80年代にかけてのオリジナルマーシャル・サウンドです。
プレーヤーにとって、とてもダイレクトなフィリーングとレスポンス、
ラフなオーバードライブを体感できます。

EXCEL:オリジナル回路の「AVTC アナログ・ヴァーチャル・チューブ・サーキット」を搭載していますね。

photo by RODENBERG (転載禁止)
Uli氏:ええ。AVTCのハイボルテージ回路を内蔵することで、真空管のようなハイ・ダイナミックサウンドを実現してくれます。100%アナログのオリジナル回路です。

EXCEL:兄弟機種「BL-DX」との違いを教えてください。

BL-Deluxe(左),BL800(右)
Uli氏:2つを比較すると、
BL-Deluxe(左)』は、豊富なゲイン量を持ってますね。それでいて、サウンドは滑らかなトーンで、BL800に比べればモダンなマーシャル・トーンです。

それに対し、

BL800(右)』は、先ほども言いましたが、こちらはオリジナル・マーシャル・サウンドで、BL-Deluxeに比べればGain量は少なめですが、ダイレクト感、ダイレクトなトーンが得られます。ラフに弾けるでしょう。

そう。どちらの機種にもAVTCを搭載しています。

EXCEL:ありがとう!発売を楽しみにしています。

Uli氏:こちらこそ。ありがとう!

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