AXE-FX3 & FX3MK2TURBO「2台体制システム(その3)」|システム製作記

「AXE3TB & AXE3無印 2台体制システム」【その3】

これまでの「まとめ」

→【2】ペダルボード製作編
→【1】製作開始編

 

今回は、製作編としての最終回。

完成したボードを「AXE3TB本体」へ接続します。

FRACTAL AUDIO SYSTEMS FC-12 AXE-FX3TURBOシステム製作

接続は「XLRケーブル1本」でOK。情報も電源も1本のケーブルで対応できます。基本的に本体から足下にはこのケーブル1本のみですのでスッキリです。

エディット中..

AXE3は買ってそのままとりあえず音はでますが、ある程度の音作りや、設定をいじるとより使いやすくなります。当店ではその辺をまとめて「やさしく」サポート実施中(システム製作一式コース)。

実際には、ボード作るより、PC使うこの作業が一番時間がかかります。

余談ですが、最近のMacは全てUSB-C端子のみのため、AXE3TBを使う場合にはUSB-A対応の変換ハブやドッキングステーションを別途用意します(type-Aケーブルも)。

よく、「(FRACTAL用の)PCは、Macのほうがいいですか?」と聞かれます。
答え:どちらでもいいです。
動くエディタはWindowsも一緒ですし、目的も同じです。使いやすいほうでいいのではないでしょうか。
個人的にはMacをメインに使ってますが、どうだろう..Macは「使ってる感」がクリエイティブな感じがするんですよね。

さて、
ひと通りのedit作業を終え、バックアップを取り。動作テストを実施。

EXP小話

FRACTALでは、VOLペダル(EXP)をゼロにするとチューナーを自動起動させる機能を持っています。FC-12、TB本体に高精度チューナーが自動表示されます。(SWに割り当てることも可)

【WAH】ブロック(写真左)のEXPも、同じく、ペダル動作を始めると自動的にWAH機能が働く「(ON)/OFF」ことができます。

従来型のペダルエフェクターを使ったボードと似たような操作性そのままを、最新デジタル技術FRACTALシステムでも大きな変化を感じることなく扱うことができます。

..といっても、これらはある程度のエディットやシステム設定を要します。買ってパッと使える状態をお求めの方は当店へご相談ください。

 

「完成・納品編」は次回。

AXE-FX3 & FX3MK2TURBO「2台体制システム(その2)」|システム製作記

「AXE3TB」と「AX3無印」2台体制システム。

今回は『その2』ペダルボード製作編。

→前回の記事(その1)はこちら。

前回書いた時から時間が開いてしまうと、どこまで書いたのか分からなくなってますが、、

特注採寸した『CAJボード』に実際に機材をレイアウトしていきます。
両ハンドル付き、ピッタリサイズに採寸して特別製造されます。
価格に見合った品質。頑丈ですし、見た目も高級感があり、
内寸の深さ(高さ)も余裕があるため、FC-12など高さのある機材も余裕で収納。
機器類もしっかり固定できるため、現在当店でシステム製作に使用するシステムボードは「CAJボード・一択」です。これ以外で安心して製作できるものがありません。

さて、
一旦は養生して、おおまかな位置決めをして、
お客様に連絡して確認していただきます。

「これでいきますよ!いいですか?」

「EXP左」のご依頼。通常右利きの方は右側を指定しますが、
右利きで「左側ご指定」
これを、
『通称:Steve Lukather方式』と言います。
増崎孝司さんも左ですね。

EV-1の色はシルバー。この色を選択する方は割合的には4割くらいかな。
これもお好みで。

左側には、【WAH】ブロック用のEXPを配置。
本物のWahペダルみたいにギアで動きますので、踏む操作性は普通のWahペダルと変わりありません。
FRACTALでは、【WAH】ブロックをフットSWに割り当てなくても、EXPの操作でON/OFFができます(要EDIT)。
微妙なカーブもEDITできますので、普段使い慣れている(アナログの)ワウペダルに近づけるエディティングも可能です(実際には大抵はリニアのまま使いますが..)。

お客様から「GO!」をいただいたので、機材の固定に入ります。
その時の写真はしっかりと撮り忘れました。

ここでよく聞かれることですが、新品/使用済みに限らず、ボード固定部を脱脂するか?については、最近やらなくなりました。
あまり意味がないというか、やり過ぎると表面の油分低下も早めてしまいます。
油汚れが気になる場合は、薄いアルカリ性洗剤(二度拭き要らないもの)で軽く拭く程度(でもほとんどやらない)。最近ではウエスで乾拭きする程度です。

続いて、
自動車部品の会社から買ってきた強力な面ファスナー(自動車用=結構高価)で固定。固定したら24時間放置。しっかり貼り付きます。

休むことなく、
その勢いで配線まで行い、その様子の写真を撮り忘れまして、、

 

TRSケーブルはカスタムで製作。ぴったりサイズで見た目も美しく作ります。

このように。ピターっとやります。
お客さんが喜んでくれるから、という点と、
そうしないと「私が気が済まない」という面の方が大きいかな。

 

完成したボードを少し眺めつつ、「うーん、マンダム」

次は、AXE3TBに接続し、エディット作業に入ります。
ここからが一番長い作業。

続きはまた。