コラム 中古車の謳い文句で「タイヤ◯分山」と言うのを見かけますが、それをスリップサインを目安にしていれば、それ以上に片減りしていれば意味がないし、側面がヒビ割れていればそれも無意味な目安になる。
それに倣ってか、中古ギターにおいても「フレット◯分山有り」「トラスロッド回ります」とか、それらも似たようなものだと思って見ています。
それに倣ってか、中古ギターにおいても「フレット◯分山有り」「トラスロッド回ります」とか、それらも似たようなものだと思って見ています。
何度か経験している話で、当店で販売した整備済み中古品が、後にオーナーチェンジで他店で販売された際に「フレットは新品状態で◯分山」と言うコピーを見かけていますが、ん?..あれって再整形したんだけどな、と。見た目には確かに新品みたいにはリペアしましたが。
ギターの「体調」はどうですか?
冬は乾燥の季節。一般的にネックは順反りに動きますが、長野県など寒冷地に多いのは石油ストーブ・ファンヒーター使用による湿気や、寒暖差による結露で、逆方向(逆反り)に動くギターも多く見ています。
「俺のギターはネック動かねーから大丈夫!優秀!」と言う方もいますが、意外と気づかないコンディション変化があるかもしれません。定期的に販売店などに相談してみると良いでしょう。
当店で販売している「弦高が低い」ギターはネックの動きを敏感に気が付きやすいです。順反るとすんげー弾きにくくなるし(笑)、逆反りすると音がでなくなります。数年経過してきたものは「すり合わせ」をすることで、発音やトーンバランス、チョーキングバランスが改善いたします。
季節の変わり目に限らず、長くお使いいただくためにも「コマメな点検」「適度な調整」は重要です。
「うーん。トラスロッド一杯すね。」とならないようにお早めに。