デジタル(DSP系エフェクト)だけボード | テクニカルサービス

先日、ご依頼いただき納品した「ペダルボード」の話。

今回いただいたご相談は、やや特殊な案件で、

「後々、エフェクターを1-2台追加するかも。
その時、簡単に組み替えが出来る様にして欲しい。

ギターと一緒に持ち運ぶことが多くなるから、できるだけ軽く!したい。

チューナーも使いたいから、適当な安いペダルマルチ(Z社など)でもいいかも..。

軽さ重視もあるから、FX8まで気合いを入れない規模で、何かいい方法よろしくね。」

こちらのお客様。大型のペダルボードも、小規模ライブ用の小型のボード、AXE-FXまで..多数のシステムをお持ちでしたので、「何で、どう使いますか?」と今回の「意図」を詳しく聞いたところ、

「アコギで使うことが多くなるから、リバーブとディレイがメイン。
..コーラスもちょっと使うかも。

でも音のクオリティが低いのは嫌!だな..
それなら安いペダルマルチ案はナシかなー。RAVO持ってるし。

チューナーは外部でもいいよ。」

それなら、マルチエフェクターでなくてもいいですね。

そこで今回、当店でチョイス「コーディネート」した機材はこちら。

・XTOMP
・XTOMP mini
・KORG TUNER
・strymon Ojai パワーサプライ
・AcLam Guitars ペダルボード
・パッチケーブル
・電源ケーブル(※)
(※)Ojai付属品を使用。今回、長さ加工はしていません。(と言うか、このボードを使う場合はDCコードの長さ加工が不要になる。詳しくは下記を、)

「XTOMP」は、PC,スマホアプリで、自由自在に好きなエフェクターに変えることができる素体。
「XTOMP mini」は、使用制限(2つのエフェクターを同時併用するコンビネーションが使えないなど、)がありますが、基本機能はノーマルと一緒。

・前段の「XTOMP mini」でディレイまたはリバーブ、またはコーラスなどを送信し、

・後段の「XTOMP」でリバーブまたはディレイや、コンビネーションのアルゴリズムを使えばディレイ+リバーブとしても使える。

この2台があれば、マルチエフェクターを使わなくても、(演奏時の使用エフェクトは固定になりますが、データーローディングは超速。)使いたいエフェクターにその都度対応することができます。

しかも、XTOMPは、1つのDSPによって1つ(または2つ)のエフェクトを作り出す贅沢なデータ処理により、ヴィンテージ機器の高い再現性、近年有名なエフェクターも実機に近い「リアルエフェクト」で使うことができます。

お客様の必要とする、
・ディレイ+リバーブ
・コーラス+リバーブ
・コーラス+リバーブ・ディレイ
これらには十分対応ができます。


電源周り。
strymon 「Ojai」も、このシステムには欠かせないパワーサプライ。
巷に溢れる、アイソレートしている/してない、とか、グランドループする/しない、とか、よくありますけど、じゃあ、だったらそれが「ちゃんと使えるのか?」は別問題です。音を出して試してみないと分かりません。

Ojaiは、それらの内部設計はもとより、今回の様な複数のDSP系エフェクトの使用時においても、高周波ノイズなどが混入することなく、きちんと使えます。

今回、パワーサプライ選びには様々な物をテストしましたが、Ojaiを組み込んでおくことで、将来、アナログペダル(オーバードライブやディストーションなど)を併用しても、安心してお使いいただけます。お客さんにも怒られません(笑)、喜んでもらえます。


AcLam ペダルボード。
「アクラム」のペダルボード。これはユニーク。超軽量のアルミボード。

マジックテープは不要。エフェクターはマジックテープで貼り付けるのではなく、専用のアタッチメントで固定します。スライドするので、機材は好きな位置に、自由に移動、固定が可能。マイナスドライバーでガッチリと固定できます。

「溝」が特徴で、ここにケーブル類を押し込むことができるため、配線類は結束やベース板で固定をすることなく、綺麗にまとめることができます。

溝がある分、ホコリが溜まりやすいかもしれませんが..たまに掃除機での清掃をすれば、問題ないでしょう。

更には、
ボードの傾斜も変更可能。よく考えられています。

ボード裏にはパワーサプライ固定用のブラケットが付けられますので、今回のボードでは、Ojaiの元電源(ACアダプター)を固定。

工夫すれば、裏にOjaiも一緒に固定できなくもなさそうですが、、ボード表面にOjaiを固定したほうがカッコいいじゃないすか(笑)。


・ペダルチューナーはミニタイプでなく、通常サイズの物を使用。表示が大きく、視認性を重視しました。「おお!見やすいっ!」とお喜びいただけました。

あとは、付属のソフトケースで持ち運び。ギターケースを片手に、ボードを持っても、徒歩で、スタジオ、会場まで出かけられます。

セッティング変更も簡単。その時の気分で、スタジオ、会場で「スマホで」お気に入りのエフェクターを入れ替えるだけです。

 

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