「AXE3TB & AXE3無印 2台体制システム」【その4・完成〜納品編】
これまでの「まとめ」
→【3】EDIT編
→【2】ペダルボード製作編
→【1】製作開始編
いよいよ、System完成!!
今回ご依頼のシステム製作記としては最終回。完成〜納品編をお届けします。
主な内容
- AXE-FX3 MKII TURBO(3TB)
- AXE-FX3(無印)
- FC-12
- EV-1(以上FRACTAL AUDIO SYSTEMS)
- CAJ/System Board(特注品)
- SOUCE AUDIO/SA161(for WAH Block)
- XLR,TRSケーブル、配線部材一式。
- システム製作工賃一式。
少し特殊な依頼内容でした。当初は既にお使いになっている「AXE3無印」をベースにシステム構築する向きで動いておりましたが、着手時点で「3TB」が国内入荷が開始となり、違いもあるので入れ替えにするところ、お客様より「両方使う!」ご希望があり、「3TB&無印」の2台体制でのシステム構築となりました。
とは言え、2台を並列に使うのではなく、あくまで「違いを楽しむ」目的。かなり特殊な例ですが、お客様がそれで楽しいのですからそれでいいんです。もっとも、2台ドン!と重ねてあるその光景にも嬉しさがあるのはよく分かります。
2台の母艦。
さて、内部EDIT作業を終えた2台の母艦「3TB」「AXE3」。システム設定、プリセットはほぼ同列としました。
パッと見で、どっちがどっち?って。何台か組んでいると見た目でパッと分かります。3TBのほうがパネルの解像度よく、綺麗ですね。あとは、ロゴの色が変化しますし。
しかし、「3TB」は見た目だけではなく!音が違う。
今回依頼のシステムでは、上下(写真)どちらも同じルーティングで、同じプリセットを流し、
IRデータは、負荷の少ない「レガシー(旧来)」と、3TBでフルサポートされる「FullRes(高解像度IR)」の2種類をCABブロック内で聞き分けできるようにエディット。
これで、
お客様は、主に、
・「AXE3無印」でFullResをロード。
・「3TB」でFullResをロード。
この違いを体験しつつ、
それから、
単純に、
・【AMP】+【CAB】だけの音を「AXE3無印」と「3TB」で比較してみることもできます。
この様に、
とにかく、
マニアックすぎる!!内容。
しかし、これこそが当店ならではの特徴でありサービスです。
(2種類の違い。お客様の感想、その結果は後で書きます。)
ところで、
何で鳴らすか?
については、こちらのシステムはパーソナルPA(AdamAudio)L,Rで鳴らします。
それから、余談ですが..こちらのお客様は、日本一の「VHTコレクター(EXCEL公認)」。ギター用パワーアンプは超豊富にお持ちですが、FRACTALに関してははラインで行きます。最もFullResIR使うなら必然的にラインですし。
足下のコントローラーは、共用で使います。2台を同時に動かすのではなく、使い分け時にはXLRケーブルを差し替えますが、FRACTALは同じデータを動かせるため、設定及び操作性も共通して動きます。
一通りの動作テストを行い。
納品
しっかり梱包して(当店のお客様の大半は遠方です)、発送。
お客様より
これまでAXE3無印をずっと使っていたので、最初にパッとTURBOを使った瞬間から違いは明らかに分かりました。手元に来るまでの想像では「そうは言っても、そんなに変わらないだろう〜。つーか、私にその違いがわかるかどうかも正直不安!」と思ってましたけど、実物手にすると違いの大きさに驚きました。
あまり、無印との違いを言うとお店に無印の中古が出た時売れなくなっちゃうといけないので言及は避けますが、、
少しだけ言うなら、レスポンスと解像度が違うことです。単純にAMPとCABブロックだけでもTURBOの凄さが分かります。「え!」ってくらいに。
「FullResIR」も凄さがよく分かりました。これについてはTURBO使わないとダメなんだなってこともよく分かりました。デジタル技術の進化ですね。昔はラックでやってたんですけどねー。Adam Audio(パーソナルPA)から出てくる音はギターアンプ・システムそのものです。
システムも綺麗に組んでいただいてありがとうございます。私はケーブル繋ぐだけですぐ使えるので楽ですね。操作しながら、ああ、こうやってやるんだって、自分じゃなかなかこうやって(設定やエディット)やらないですからね。
ではこれから「無印」と「TURBO」2つ重ねて楽しもうと思います!
お買い上げありがとうございます。
当店ではFRACTAL AUDIO SYSTEMSについては、初期型からずっと販売しており、全国のお客様へシステム構築(システム製作)まで行って販売しております。
費用
機材の費用に加え、付随するケーブルや部材、製作費用など一式すると、「3TBのシステム」で、おおよそ80万円前後〜100万円くらい掛かります。デジタル技術の進化で、昔のラックシステムに比べれば3分の1くらいのご予算で構築することができます。
お客様のコメントにもありました通り、いざやろうとなっても「自分じゃなかなかこうはやらない」ことも事実かと思います。
誰にとっても時間は有限。楽しむ余暇の時間を増やすお手伝いをいたします。
当店では初心者の方から優しく、時には厳しく(笑)、サポートします。お気軽に声をかけてください。