システム制作記 | テクニカルサービス

地元、信州(S)のルカサー(L)「S.L様」のボード。

ご依頼のシステムが完成。先日、無事納品し、早速ライブでお使いくださったとのことで、喜びのコメントもいただきました。ありがとうございます!

これまでにも何度か組み直しも行いながら、新しい機材導入時にはその都度のバージョンアップを行なっているボードですが、今回は「コンプ」「歪みペダルx 1台」「コーラス」の入れ替えを行いました。

作業前。
3台のエフェクターの入れ替えとなっても、ケーブルはかなりの箇所をバラす必要があるので、まずは結束を全て切り取り、ケーブルは全て外します。

一度しっかり組んだボードはなかなか分解する機会はありませんので、この様なタイミングを使って、ケーブルを全て外し、専用の用品を使い「各端子の洗浄、バリアー処置」を行い、ボード内もエアブローと掃除機を使って清掃します。

基本的にボードは土足で踏みますし、野外でも使うこともあるため、運搬時に蓋をしていても隙間にはホコリや砂が入り込みます。機材を長持ちさせ、音質もキープさせるためにも、こう言った「清掃」をしっかり行なった上で、組み込み作業に入ります。
なお、ヘタリのあるケーブル、プラグはこの時に交換します。(ケーブルは寿命的にはおよそ3年くらいを目安に交換を推奨しています。5年経っているパッチケーブルは..もう..って感じです。)

さて、

今回の入れ替え機材として、

・コンプ「EXG : CP101 SUPER」
・歪み「EXG : SD-9 SUPER」
・コーラス「EXG : PAC9 SUPER」

この様に、EXGペダルほぼフルラインナップを搭載くださいました!

こちらのボードはアンプのクリーンINPUTで使用するデザインになっています。

お客様からのコメントです。

早速ライブで使いました!

お客さんも注目して見てましたよ!(笑)

基本的に歪みは「FID-1」のディストーションが気に入っているので今はこのペダルがメインです。(生産終了なんですね、残念)

私がやっているバンドの曲調に凄く合っています。新たに導入した「SD-9 SUPER」は、FID-1のブースターとして使っています。リード、ソロでもう1段階欲しいって時に「SD-9 SUPER」を足すと押し出しがよくなるんですよ!

コンプの「CP101 SUPER」も、やっぱりコレに変えてよかったと思います。前使っていたコンプより音はクッキリするし、コンプだけどしっかりニュアンスも出る。音もクリアーですよね。クリーントーンの時には欠かせません!とにかく音がクッキリするのが気に入ってます。

コーラスの「PAC9 SUPER」も良いですねー。
この薄さがいい!(音が細いとかペラいって意味じゃないですよ)
薄くかかるセンスがいい音って言ったらいいのかなー、フュージョン系の演奏が多い私にとっては理想的なコーラスです。こう言うコーラスが欲しかったって思っているくらい!
だって、昔は大きなラックにH3000やDIMENSION D(Rolandのコーラス)とか入れてましたけど、あの時代のサウンド以上のものをローノイズで、このペダルで出せるのは嬉しいですよ。今回のライブでもクリーントーンで活用しました。音は本当に気持ち良いです。

 

嬉しいです!ありがとうございます!


エフェクター、スイッチングシステムは、繋げばとりあえず音はでますし、使うことはできますが…

当店ではエフェクター、付随する機器のコーディネートに始まり、ワイヤリング処理、ノイズ対策までを考慮した「システムボードの制作」を行なっております。
費用はそれなりに掛かりますが、その「費用以上に見合ったサービスとサポートをセット」でお買い求めいただけます。

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「MK-ODの基本セッティング」の方法。

新発売のオーバードライブ「MK-OD」の基本セッティング方法についてご説明します。

まず最初に、

・DRIVE(歪み)
・Level(音量)
この2つのみを、およそ「12時」に合わせます。

下の2つのツマミ、
【左下】MID Enhance(MIDレンジ周波数特性)
【右下】TONE(トーン)
↓この2つは、両方共「ゼロ(ミニマム)」にします。

この2つは必ず「ゼロから開いてセッティング」でお使いください。
(いきなり12時とかやっちゃいますと..ちょっと「?」になると思います。)

まずは、MID, TONE共に絞った状態にして、最も丸いトーンを作り、そこから、

・TONEを開いて音を硬めにしたり、

・MID Enhanceを開いて、お好みのミドルレンジのポイントを探ります。(ピックアップの種類や、弾き手のニュアンス、ピックの当て方などで結構変わりますので、「ココ」と言うポイントはプレーヤーそれぞれ..に違います。)


ムービーで題材にしております「ロベン・フォード&ブルーライン風」のセッティングでしたら、

割とDRIVEは上げ気味にして、TONE, MIDは「1メモリ分」が近く音になると思います。

↓こんな感じです。

 


「パワーのあるハムバッカーの場合」
また、使うギターによっては、「MID Enhanceで全体を合わせる」使い方もお試しください。ハイパワーなパッシブのハムバッカー(Suhr:Aldrichや、EXG:SUPER HBなど)は、

↓意外とこの様なセッティングで、「まろやかなトーン」が作れたりします。

 

それから、

内部昇圧モードは「18Vモードを推奨」します。電池ボックス内で9V/18Vの切り替えは可能ですが、チューンナップコンセプト、製品作りの段階から「18Vモード固定」で使うことを想定して進めておりましたので、このモードで広いダイナミックレンジでお使いください。

重要なポイント:MK-ODは「MID,TONEはゼロから始める」「18Vモード」で、お願いします。