田村進氏による「チューンナップ版・Maxonプロジェクト」
「〜〜Mod」とか「モディファイ〜〜」とは本質的に違います。
本体の開発や設計を行った田村さん自身が、その内部や回路設計、性質を見直した上で、弊社がリクエストする音質、機能へ「性能アップ、性能強化」するコンセプトは、スポーツカーのテクニカルサービスやチューンナップ、モータースポーツのチームと似ていることから、私たちはこの製品プロジェクトの過程を「チューンナップ」と呼んでいます。「単なるエフェクターのMod品とは違います」やっていることも違いますし必要でない、喜ばれない付加要素もしません。
弊社と田村さんに共通するその信念は「お客さんに喜んで欲しい」です。
「田村さんは凄いですよ。」私たちの要望する音や機能については、チューンナップの企画段階で、おおまかに「この辺りの帯域がもうちょっと出て、(あるいは引っ込んで)、巻き弦側の厚みが欲しい。」など、こんな抽象的な話でも、
(うんうんと頷きながら)「了解!」と、これまでにもこんな流れで、わずか数日で試作機を作ってしまいます。
大抵は理想に近い物が第一段階でほぼ出来上がってしまっており、そこからの製品版への熟成段階についても、修正点を要望すると、早ければ現場(当店)でパパッとパーツを変更して改良してしまいます。
最終的には、耳でチェックした上で、AP測定器で検査して、耳で聞こえないレベルの可聴域までの検査をして、田村さん自身のOKが出るまで微調整、ファインチューンが行われます。現在発売中の「SD9SUPER」も「CP101SUPER」もこれらの流れで誕生しました。
そして、
第三弾のエフェクターは「コーラス(ステレオ対応)」が登場します!
(画像はイメージ。実際の発売品とラベル表記など異なる点がございます。)
BBDを使用したアナログコーラス。ステレオ出力に対応し、入力はギターレベルの他、ラインレベルの入力にも対応します。
入力段にdbxを搭載するなど、素体本体の作り自体が既に高品位で、複雑な設計になっています。中身だけ見ても、性能機能面は価格以上のことをやっている機器です。
そのPAC9を田村さんがチューンナップ化するのが、新登場の「PAC9 SUPER」です。
「チューンナップ版のSUPER」は、
DRY/WETの比率やディレイレベルを切り替える「モード切り替え」と、
全体のトーンをフラットモード/Midレンジ強調モードと切り替える「Rangeスイッチ」の2wayタイプのミニSWを装備(素体=オリジナルPAC9とは異なる働きをします)。
コーラス全体の掛かり方や揺らぎも変化し、ノーマルモードではとても解像度のよいクリアーで「綺麗なコーラス」が掛かり、
それを薄めに設定することもできるため、16のカッティングなど早いフレーズにもきちんと合い、そのフレーズ、ピッキングの早さにもコーラス本体の「レスポンスとダイナミクス」はしっかり追随します。
その逆に、ARIONの様な「ちょっとエグいコーラス」にも2wayのスイッチの組み合わせで対応します。製品発売時に詳しく説明いたしますが、「PAC9 SUPER」はクリーントーンの他、歪みペダルとの併用にも合う様に設計しております。
「t.c」とか、「CE」とか、何系と例え様のない「ワンアンドオンリー・コーラス」です。
それでは発売をお楽しみに!!