今日の一枚|Live At The Montreux Jazz Festival 1993「Robben Ford & The Blue Line」

久々に「Roscoe Beck」大先生のベースを聴きたくなり、Mucic内を漁ってましたところ、

こんなのあったんだ。

Robben Ford & The Blue Line|Live At The Montreux Jazz Festival 1993

1993年のライブ盤。既にDVD化されている「イン・コンサート」と時期的には近い。

The Blue Lineは、本当に3人でやってるのかって位の厚みのある音楽。トライバルテックのような技巧派で攻めるのではなく、我々ギター・ベースプレーヤーにとって、そのフレーズや音作りや運び方に唸る迫力がある。

「ベースのロスコー・ベック」は私が好きなベーシストTop10に入る大好きなプレーヤーだ。何より氏の凄いのは「音」。あのウィル・リーも一目置くとインタビュー記事で読んだくらいに、ジャズベ*1本で僅かなタッチと強弱でトーンを変えているのが分かる。もちろん、演奏もそこには伴うのですが、超正確なタイム感、時折前に出たり、ロベンフォードのギターソロの入りなんか、導くようにビートを運んでいく。

(* = Stevensじゃないのか!ってマニアックな意見も出るかもしれませんが、今回は割愛。たぶん意味がわかる人は数人しかいないと思う。)

さらには、ロスコー・ベックは「あくまで私的には」ベースにエフェクターを使う数少ない成功例プレーヤーと言える。歪み系やコンプならともかく、ですが、コーラスやフェイザーなどモジュレーションエフェクトをセンスよく、そして、周りがウザくならない実に短時間に限って扱っている。この頃は確かBOSSのペダルマルチか何かだったと思う。ベースにエフェクター。ロスコー・ベックがやるとセンスがよいのだ。

ところで、アマチュアバンドに多い例で、ベースにやたらエフェクターがONされて、フレーズどころかグルーブ感も、音程感も損なっている演奏をみることがある。「言えない」と、社会人バンド特有の人間関係や社会的付き合いもなのか、かけられて迷惑とバンドメンバーは思ってる、かもしれない。
「ロスコー・ベックのウザくないエフェクターの使い方」は参考にしてみてください。

そして、泣く子も黙る!ロベン・フォード。説明不要ですね。今ですらyoutubeとかで動画で確認できる時代ですが、この当時(90年代)は音源のみで「どうやっているんだろう??」の時代。
この当時言われていたのは、「これ。どう聞いてもテレキャスで弾いてねーか? ロベン・フォードって本当にBaker使ってんの?」だった。今となっては一目瞭然ですが、当時はそんな風に楽器好き同士の楽しい会話、激論があった時代。

また別の機会で書きたいと思いますが、最も好きなアルバムはこちら。

Robben Ford & The Blue Line|Mystic Mile

ベース。いいなあ。

 

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