AMPERO(FW ver.3.1) 『+EXCEL PRESET ver.2.0』発売のお知らせ | テクニカルサービス

HOTONE AUDIO アンプモデラー「AMPERO」のファームウェアが「ver.3.1(2019.7.13現在)」へメジャーアップデートしました。

かなり大幅な変更がされましたが、特徴的なのは「アルゴリズム(ブロックと呼びます)のルーティング変更に対応」「音質の向上、パラメータの見直し(一部ブロック)」「チューナーレスポンス向上」

..その他、バグ修正。「Phase 90」も改善しています。

その他にも、OUTPUT L,RのCABエミュレーションON/OFFの振り分けなど、より「現場主義」へと進化しました。

これまで、AMPEROにオリジナルプリセット「EXCEL PRESET for AMPERO」をインストールして販売しておりましたが、今回のFWアップデートに伴い、内容を刷新。

従来のデーターをver.3.1に読み込み直しさせることは可能ですが、多少のパラメータ変更(完全に移せない)のと、system設定も多少の変更(戻し)が必要になるため、前に当店でお買い上げくださったお客様に向けて、ご希望の方にインストール・再セットアップ(FWバージョンアップ含む)を行います。下記をお読みください。

「なぜEXCEL PRESETが必要なのか?」

AMPEROは買ってすぐ音がでる「ファクトリープリセット」が沢山入ってます。

しかし、それらは「製品機能紹介」的なカタログ要素が強い。

専用のエディタアプリを使い「音を作り込む」と、標準以上のカッコいい音のアレコレが作れます。でも、それってメンドくさい、結構しんどい作業になる思います。

AMPEROのエディットについては自分ですることはもちろんできますが、結構しんどいです(個人差あり)。

当店ではFRACTALでも同じことを行なっている「オリジナルプリセット(EXCEL PRESET)」をインストールして販売中!!
HR/HMで育ち..
やがて、フュージョン、AORにハマり、
ギターを弾く世代「40代以上」のお客様に喜んでいただける内容。

FW ver.3.1以降に対応するEXCEL PRESETを、「ver.2」と呼びます。

ver.2プリセット内容。

1 BANK1 「BASIC Clean」(ブロック共通)x3プリセット
Hi-Fiなクリーントーン、空間系エフェクトを組み合わせた、できる限り「ラックサウンドのクリーン」を意識して構築。ルーティング変更も行なっています。

2 BANK2「AMP Clean, LEAD#1, LEAD#2」(ブロックはプリセットごと異なる)
アンプヘッドを使った、クリーントーン、2段階の歪み。空間系エフェクトのルーティング変更や、空間系エフェクトをアナログトーンの物を組み合わせ、このBANKだけでもロック、フュージョン系の「1曲に対応」できます。
DETUNEの組み合わせを使った「EVH風」も搭載。

3 BANK3「M.L/Marshall」(ブロックはプリセットごと異なる)
アンプヘッドを使ったオーバードライブ、ハイゲイン、ペダルエフェクトを組み合わせた3プリセット。90年代のBURNING WATERを彷彿するブルース〜ロックサウンド。

4 BANK4「S.Lサウンド」x3プリセット
空間系エフェクト、DETUNEも搭載した90年代のルカサーサウンドを2つ、最近のそんなに歪ませない(太い)ルカサーサウンドを搭載。HOLD THE LINEもそのまま弾けます。
FW ver.3.0以降のルーティングチェンジを活用できることから、空間系エフェクトのかけ方がより90年代のS.Lサウンドに近づきました。

System設定。
全プリセットにおいて「VOLペダル」はPostボリュームとして機能します。ディレイ、リバーブの残響音を残すことができます(標準はそうなっていません)。

以上..あくまでも、、
「AMPEROで構築する世界観」であることをご理解ください。
「本物のアンプ」「AXE-FXIIIとどう違う?」と比較するものではありませんので、大人の解釈でお願いします。

しかしながら、このサイズ、この価格。そして内臓するDSPプロセッサーは、F社某機種に相当する演算能力を持っています。

「このクラスの機器の中では間違いなくトップクラス」
高音質ヘッドフォン回路、ドラムキットを併用すれば「練習の友」として活躍します。

発売時期。

通常販売:ネットショップからお買い求めください。

 


過去にお買い上げくださったお客様への対応。

当店でお買い上げくださったファーストオーナー様に限り、

1弊社へ送る送料は「元払い」でお送りください。

2返送送料(送料(中)料金に準じます。)

3
再構築費用として:FWアップデート、新プリセットインストール、セットアップ費用 合計¥1,600(税別)

「1+2+3の費用」にて対応します。

お申し込み方法、期間。

・申し込み。
事前に電話またはメールでご連絡の上当店へ【元払い=お客様ご負担】でお送りください。
着払いで届いた場合には着払い送料を合算してご請求いたしますのでご了承ください。

・お預かり期間。
期間は1週間ほどお預かりすることになります。

その他ご注意。
・お客様が作ったプリセットデーターは上書き消去されます(業務円滑化のため当店にてデーター保護の対応はいたしません。)
必ずお客様にて事前にバックアップをお願いします。

・他店お買い上げの品に関しましては対応していません(譲渡品、中古入手品含む)。

よろしくお願いします。

『GREENの持ち主に訊く』 | Maxon 1980″GREEN”復刻再生プロジェクト「ST-808」

1980マレーシアチップ期「オリジナルMaxon OD-808″GREEN”」を復刻再生した『ST-808 Platinum, GOLD』

GREENとは。
TS系の祖師「田村進」氏が「Vintage TSを何百何千と集めてもこの音を目の前にすることはない」と驚いたほどの特別な個体「GREEN」

当然ながらその「GREEN」には「持ち主(オーナー)」さんがいます。

今回、ST-808開発に協力くださったEXCELヘビーユーザーの「Mさん」がGREENの主の元を訪れ、「GREENとST-808」について伺って来てくださいました。

 icon-warning 記事についておことわり。
ST-808発売以降、TSマニアの間でGREENの持ち主を探す動きがあるようです。記事にも出てまいりますが、ご本人様は手放すご意向もなければ、ましてや貸す意向もありません。「貸して」「見せて」「売って」この様なオファーはオーナー様に大変迷惑になりますので、どうかお控えくださいますよう私からもお願い申し上げます。

今回の記事では以下「MR.G」と仮称し、聞き手のMさんは「M氏」と記載いたします。


M氏Maxon OD-808(以下、GREEN)を入手した経緯を教えてください。
MR.G 先輩から譲ってもらいました。ありきたりでごめんなさい。

M氏その時の印象はどうでしたか。すでにプレミアが付いていたと思いますが、どこに魅力を感じてましたか。
MR.G 当時、自分でTS-9にモディファイを施したり、1stリイシューやデラックスなどを購入したり・・・理想とするトーンを追い求めるために散財していました。それでも当時物は一度も試したことがありませんでした。そんな中、オリジナルを借りる機会に恵まれて。で、一発で「求めていたトーンはこれだ!」となった訳ですが、譲り値を聞いてやはり高嶺の花だと諦めていました。

M氏その先輩、よく手放しましたね?
MR.G ピートコーニッシュが欲しいから買い取ってくれない?安くしとくよ?と打診がありました。もちろん即答ですよ。これが手に入ればTS探しの旅は終わると直感しました。お金の工面には苦労しましたが(笑)。

M氏 オリジナルだけが持つトーンを手に入れた訳ですね。開発者の田村さんから「1,000個に1個(後に「万に1個」に訂正)」の個体だというお墨付きを頂き、どう思いましたか?
MR.G いわゆるA基盤、マレーシアンチップ搭載の極初期の個体だとは分かっていました。しかしながらまさかの展開で正直びっくりしました。全てオリジナルパーツ、半田ごてが当てられた跡が一ヶ所もない(無改造)って凄いことですね。音楽遺産だと思いました。

M氏 今回のオリジナルだけが持つトーンを再現しようとしたプロジェクトをどう感じましたか?おいおい止めてくれよ~とは思いませんでしたか?
MR.G ははは。このオリジナルはすでに30年近くが経過しており、故障するのが怖くてライブで使えなかったけど、クローンが出来たらライブで使えるので渡りに船だと思いましたよ(笑)。

M氏 特にキャラメルスイッチが故障したら大変ですもんね。仲間内でもこのオリジナルのトーンは有名なので譲って欲しいという人が多いのではないですか?
MR.G オリジナルを友人に貸すと口を揃えて、「欲しい!譲って!」と言われます。もちろん断るんですが、これからは、同じ音が出るやつがEXCELさんにあるよと紹介できます。

M氏 僕もオリジナルの魅力に憑りつかれたひとりです。で、このトーンがどうしても欲しくて、持ち込み企画としてエクセルさんに打診した訳です。オリジナルが持つ、サスティーンに乗っかるシルキーな歪み成分が最大の魅力だと感じていますが、オリジナルで一番気に入っているところはどこですか?
MR.G もう全て(笑)。アンプを選ばないペダルだということもありますが、特にフェンダーのヴィンテージアンプに繋ぐと、甘さ・かったるさ・ダルさが加味されて、ステキなトーンになります。

M氏 プラチナの出来はいかがでしたか?

MR.G オリジナルと比較しても優劣なんて付けようがないくらいの素晴らしい出来でした。ツマミ位置をオリジナルのトーンに寄せていくと、もう耳では判別できないですね。正直驚きました。いわゆるチューブスクリーマーを使ったことがないプレイヤーにもお薦めしたいです。過去には自分でもモディファイをしましたが、ヴィンテージ臭が出せずにいました。このプラチナはそこがよく再現できています。集積回路や容量抜けしているコンデンサが肝って訳でもなさそうですね(笑)。

M氏 ありがとうございました。
MR.G とても良い企画に少しでも協力できてよかったです。

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