歪みの「前」か?「後」か? | PAC9 SUPER

引き続き、「PAC9 SUPER」のTipsについてお話しします。

テーマは、「PAC9 SUPER」は、歪みの前に繋ぐか、後に繋ぐか、

↑歪みの「前」にコーラス。

 

↑歪みの「後」にコーラス。


極論言えば、「(好みで)どっちでもいい」んですが、

しかし、エフェクターを組む上でのセオリー上では、この手のコーラスペダルは「歪みの後」とされているようです。スイッチングシステム等の説明書を見ると、多くの機器でそのような説明が書いてあります。

経験上ではそんな気はしていませんが….実際、ARIONなどは歪みの前に繋ぐ例は多かったですし、FRACTALでも内部ルーティングで歪みセクション(AMP)の前に、コーラス(CHO)を配置することもあります。

要は、「音を出してみて」からの判断でいいと思います。どっちが気持ち良いかどうか、とか、どっちが綺麗にかかるか、など。

(これについてはコーラスの「機種」にもよるかと思います。)

今回は、「PAC9 SUPER」に関する話として進めます。

「SD-9 SUPER」を接続して比較してみましたところ、


【歪みの前】
「SD-9 SUPER(歪み)」の「前に「PAC9 SUPER」を接続」する方が、トータルのサウンドは「スッキリ」します。
GAINツマミはゼロでも12時でもあまりトーンの影響も感じられませんでした。店頭でもお試しになるお客様の多くがこちらの接続順を好んでいます。

サンプル映像:この動画では、
【PAC9 SUPER】→【SD-9 SUPER】の順で弾いています。

 


【歪みの後】
対して、セオリー通りに「歪みの後に繋ぐ」方法の場合は、ペダル側で結構歪ませた状態で(GAIN 12時以上)、「PAC9 SUPER」の一番薄いモード(2つのSWは両方上側)と組みわせると、80年代HRの様なディストーションを軽く揺らすサウンドに活かすことができます。
ここでは、コーラスをONにしても、音が下がった感じもないPAC9 SUPERの利点(内部Level設定を見直しファインチューンした点)が効果していると感じられます。


 

「そもそも、コーラスってクリーントーンでしか使わない..。」

・・と言うご意見もあるかもしれませんが(笑)

お買い上げくださったお客様は、一度、両方のパターンをお試しください♪

PAC9 SUPER「発売日」「ご予約開始」のお知らせ | EXG Effects.

先日お知らせしました(前回の記事はこちら)「PAC9 SUPER」について、発売スケジュールについてお知らせします。

「PAC9 SUPER」は、エンジニア田村進氏がMaxonエフェクターをチューンナップするプロジェクト。弊社オリジナルブランドEXTREME GUITAR FORCE(エクストリーム・ギターフォース)より発売いたします。

BBDを使用したアナログコーラス。初段にdbxが搭載されており、信号の入力も、レンジも、サウンドの厚みそのものを大幅に向上し、アナログコーラス本来の綺麗な揺らぎをペラくなることなく「厚みある音で」創り込めるコーラスペダル。
入力はラインレベルまで受けられ、OUTはステレオ、インバート出力に対応。

コーラスサウンドそのものを「SUPER=使える音であること」へ注視し、熟成を重ねています。とにかく、内部構造は複雑どころか、複雑過ぎるコーラスですので、今回のチューンナップはあの田村さんでさえ改良設計も作業も大変苦労しました。その分、「とてもよいコーラス・ペダル」が出来上がりました。

2つのミニSWは、素体のMaxon PAC9とは異なる働きをします。音も違います。
チューンナップ版の「SUPER」は、
1. コーラスを「薄く」または「厚く」かけるモードと、
2. コーラスの音質を「クリアー」にするか「濁った感じ」に切り替えるモードを使い分け、組み合わせすることにより、

・アルペジオで綺麗に効果する「クリアーなコーラス」や、
・素早いカッティングに追随する(dbxの効果も関わります)「薄めなコーラス」、
・太く、「ちょっと濁った感じのコーラス」を得るMid Shiftモードを搭載。

近年のDSPエフェクトのコーラスでは出せないアナログコーラス独特の心地よい揺れを、決してペラくないトータルサウンドで出すために、
・コーラスサウンド、
・トーンセティングのほか、
「レベル、ダイナミックレンジまでファインチューン」しています。

詳細、デモムービーは準備中です。発売日が近づきましたら公開いたしますので、もうしばらくお待ちください。


・商品名:EXTREME GUITAR FORCE「PAC9 SUPER Analog Stereo Chorus」

・発売日:「4月下旬」

・価格:「39,900円(税別)」

・ご予約:「お電話 0263-73-0323」または「メール(ホームページから)」でお願いします。