SD-9 V2を18Vで使う『推奨パワーサプライ』

弊社オリジナルブランドEXTREME GUITAR FORCEより、
9月上旬発売の新機種『SD-9 V2』(税抜価格 31,500)

Maxon Sonic Distortionをベースに、現代版に作り直したのが「V2」。


(Sonic Distortion V2 by EXTREME GUITAR FORCE)

前回まではトーンコンセプトのお話しをしたところですが、
前回の記事

「V2」の特徴のひとつには、9-18Vの電源に対応しました。
普通のMaxon SD-9, SD-9 SUPER by EXGを9V以上の電源で使用してはいけません。故障します。)

「V2」を9Vで使用すると、
伝統的Maxonサウンドをそのままに、「V2」で進化をしたLo感、押し出すMIDレンジ、クリアーな歪み、TONE機能、これらの進化はそのまま使うことができます。ヴィンテージ嗜好の方や、お手元に9Vパワーサプライしかないお客様はとりあえず9Vでお試しくださっても結構ですが、

本来我々の意図する「V2の音」は18Vで発揮されます。

設計、テスト段階においても、18V入力で繰り返し行なっていますので、「V2」のポテンシャルを100%引き出すためにも「DC18V」の使用を推奨します。

18Vパワーサプライ。
電池x2個で18Vにすることは現実的ではありませんので「18VでV2」を使う場合には、DC18Vに対応するパワーサプライの使用をお勧めします。

これもピンキリです。「V2」設計時には田村さんと幾つかのパワーサプライで検査を行いました。
数社の物をテストしましたところ、
いわゆる「単体モノのスイッチング DC18Vアダプター」ではあまりよい結果はでませんでした..。
音は普通にでますが、我々の意図する音、特に高域の明瞭さ、伸び、低域の座りのよさなどが今ひとつ。高域のノイズも気になる物や、高周波ノイズを除去するフィルターをかます様な物だとかえって音が丸くなってしまうものもありました。

各社の供給タイプのパワーサプライを何種類か試してみましたが、

格段によいもの、「V2」で目指した音を正確に表す電源は..

 strymon Ojai R30(オーハイ R30)です。

これは「別格でよい」です。

他社製品については全て試せた訳ではありませんので、もしかするとstrymon以外にも適した製品(18Vパワーサプライ)は存在すると思われます。この辺は今後ユーザー様や、販売店様と連携して今後も調査を続行します。

今現在は「strymon Ojai R30」をお勧めします。

ミニスイッチで18V出力を行える上、安定した電圧供給で、設置場所によるノイズの干渉もほとんど気になりません。

Ojai R30 DC18Vから供給する「V2」は、一気に高ダイナミックレンジ化、高域から低域まで一瞬でワイドレンジ化したことが分かります。ローエンドは高速リフから、ローチューニングしたギターであっても、どっしりとした低音、ブレない低域の座りの良さ、高域は明瞭に綺麗に伸びます。
レンジの部分以外にも、18Vで使うことで、広いヘッドルームを活かし、弾き手のニュアンスがつけやすくなります。ペダルの枠を超えた気持ち良いディストーションを是非ご体感ください。

SD-9 V2 by EXGは9月上旬発売予定。
価格 ¥31,500(税別)

島村楽器 柏店さんにて『V2 先行予約販売』を開始しております。
詳しくは「島村楽器 柏店 山口さん」にお問い合わせください。V2以外のEXGペダルについてもお尋ねください。

 

システム制作事例 | テクニカルサービス

「システム制作事例集」より。

お客様ご依頼の「4Loop」+「x2 MIDI機器」のシステム!

手前味噌ながら..まー、よくこのボードサイズに凝縮できたなーと思える内容。
・コーディネートよし、
・音よし、
・見た目よし、
の充実の内容です。

基本的な「コントロール」は、HOTONEのCybery(4Loopスイッチングシステム)を使い、

「チューナー」は、Cyberyを、PCモード(プログラムチェンジモード)で使うため、本体のTUNER OUTは使わずに、チューニングはSonic research本体で、ギターの持ち替え時などにMUTE機能を兼ねています。チューナーには、通常のチューニングの他、BFTS用のプリセットも入れまして、チューナー本体のプリセット切り替えで両者に対応します。

「4LOOP」には、EXGエフェクトの4機種を接続。LOOPモードでは、右側に並んでいる4つのエフェクターをOn/Offさせます。

なお、4LOOPへ接続するEXGペダルは、
・CMP「CP101 SUPER」
・OD「MK-OD」
・DST「SD-9 SUPER」
・CHO「PAC9 SUPER」
これらを接続。

「2つのMIDI機器」は、空間系ユニット「NEMESIS(ディレイ)」「VENTRIS(リバーブ)」は、Cyberyの後段に位置して、これらは、MIDIを使ってのバイパス(MIDI-CC)と、PC(プログラムチェンジ)にて、上記4LOOPのペダルのON/OFFと連動して切り替わります。

「Cyberyは」本体でコントロール設定を行うのではなく、専用のアプリを使います。今回はiPhone用を使っていますが、Bluetoothで接続し、画面上では大きな表記で、4LoopのOn/Offのプリセット、更に、MIDIマップ、CCの設定をすごく簡単に行うことができます。一度覚えてしまえば、後はフィーリングでOK!ってレベル。
一昔前は、、マニュアルを片手に、ココを押して、ココを押して、このモードから、ココを押して切り替えて、、って、やってましたが、
今は指1本でプリセット。いい時代になったもんです…。

このシステムにおける「ギター信号」については、Cyberyのバッファーを通過させ、更に、SOURCE AUDIOの、DACを通過させることで、全体のノイズを更に軽減させています。
これについても、一昔前のデジタルエフェクターの「通過させるだけで音悪くなる」という感覚はないです。
むしろ、このシステムではこれら3台(Cybery,NEMESIS,VENTRIS)のバッファー、後段2台のAD/DAを通した方がメリットがあります。こう言った点についても、ちょっと前の観念から、現代発売されている機器と、切り分けて考えなければならなくなっています。

昔は、いちいちアナログMIXERに立ち上げて..ってやってましたが(但しPostエフェクトなど、LINEレベルの機器で)、今はそれをやらなくても音の「カラー」は変わらずに透明感をそのままに音作り、システムを構築することができる機材が増えてきました。

電源周り(1)
メイン電源は、「strymonのOjaiから供給」されます。Ojaiはよいです。全出力「1つずつ」が高容量機器に対応するため、このシステムでは、Cyberyへの供給と、2台のSOURCE AUDIOへの電源供給を行っています。安定供給、ノイズの影響もほとんどないので置き場所(設置場所)も関係ありません。熱もそんなに持たないため、トータルで考えても「今、一番安心できるパワーサプライ」です。今回の様な、アナログの歪みペダルと、デジタルDSP系ペダルの併用においても、「ヒャー」とか「ピャー」とか..おかしなノイズもでません。クレームなしのパワーサプライです。意外と気にしてない方が多いですが、システム構築においてパワーサプライのチョイス、コーディネートは重要です。

電源周り(2)
「4分岐のためのCAJ/HUB6」更に、EXGエフェクト用に、Ojai→CAJ/HUB 6で「1ポートからDC9Vを4分岐」させています。strymonのオプションケーブルでもできますが、ボード内のレイアウトと、隙間、あとは見た目がカッコよくなるため(笑)、今回搭載しました。(やっぱり主な理由は配線上の「取り回し」ですよね。)

念のため、Sonic researchへの電源供給はOjaiから行っています。どの道、ON時には音はでない(MUTE状態)で、トゥルーバイパスされるので上記HUB6から供給してもいいんですが、、ま、端子も余ってますので、気分的に(笑)そうしました。

2つの空間系エフェクト。
4LOOPのEXGペダル軍団の後段に(スイッチングシステムから)「NEMESIS」「VENTRIS」へ接続しています。
「Cyberyが、3つのMIDI個別送信(x3 MIDI CH)に対応しているため」、
これらは、冒頭の通り、LOOPに入れなくても、「VENTRISとNEMESIS」は、MIDI CCを使ってBypassできます。バイパス時も、バッファーを通過しますが、SOUCE AUDIOの「それ」がなかなかよいため、ノイズも軽減され(s/nの改善)、クリーントーンも透明感があって綺麗。
エフェクト音についても、ディレイ、リバーブ共に、プリセットをインストールし(EXCEL PRESET)、ディレイ+リバーブだったり、VENTRIS単体での「VENTRIS内蔵の2つのDSPを使ったディレイ+リバーブ」と、色々な空間系エフェクトをこの2台だけで豊富に作る、出せる様に構築いたしました。

ケーブルは、日の出光機製作所さんに(長さなど)カスタムで作っていただいたケーブル。しっかりとプラグインされ、折れや曲げにも強く、取り回しに限らず、使用中のトラブルもゼロ。

↓お客様からのご感想です。↓


「まずは、
よく、このボードに全部載りましたね!!..と。
凄いです!(笑)ピッタピタですね。

アンプは、オリジナルMK-Iに繋いでみました。アンプを単体で使っている時と変わらないくらいに、アンプクリーンでもノイズは気になりません。流石です。

ボードは綺麗にまとまってますし、見ているだけでも楽しいですね。
ペダルはペダルのよさがあります。このシステムでもペダルの組み合わせで相当いい音がでるようになりました。EXTREMEのペダルもこれでそれぞれが活かされるようになりましたし、今までみたいにいちいち繋ぎかえなくていいようになったので、とても便利になりました!

やっぱり、ちゃんと組んでいただいてよかったです。ありがとうございます。」


こちらこそありがとうございます!

当店で販売した機器を、売ってそのまま、で終わり..ではなく、
使い方の幅を広げ、
その後もフォローアップして行くこと、
それが、ギターショップEXCELの信念。

おかげさまで、今月で12周年を迎えましたが、やっていることも、やることも、変えずに、ブレずに、そして磨きをかけて年を重ねて行こうと思います。