システム製作記 | テクニカルサービス

こんにちは。

今年になって机周りの配置などを模様替えしたところ、作業効率がアップ!

ギターメンテ、システム製作の「複数依頼の同時進行」が可能となりました。
もっと早くそうすればよかったと、思うのであった・・

(でも、もうちょっと広いスペースが欲しい..)

・・と、言うワケで、

「システム製作記」

今回のご依頼は、


「アコギ専用のシステム」が欲しいなー、ちゃんとしたヤツね。

基本。ペダルボードは軽く、内容もコンパクトに。

プリアンプは「アレ」を搭載してみたいなーと、思ってるけど、どう?

空間系エフェクトは必要。特に「リバーブは、良いもの」がいいな。ディレイもちょっと使いたい..でも、あんまし使わないかも(笑)って、
でも、ディレイ、リバーブって2台にすると大きくなっちゃうよね??

あと、
「頭にボリュームペダル」は必須。大型じゃなくてもいいけど、かと言って小さいおもちゃみたいな、「ちゃちな物は絶対イヤ!」。
そう言えば、FRACTALシステムで使っている「EV-1」の踏み心地がいいよね..あれが理想。

もちろん、チューナーも必要。

更に欲を言えば、そのままD.Iで送れる様にして欲しい。

あとはおまかせ、よろしくね!


さて、

ご依頼を基に、システムコーディネート。

今回、お客様がご希望する「アコースティック用プリアンプ」がございましたので、それもご用意し製作を進めます。

機材が揃えば、内容的には短時間。動作テストまで入れても1日作業。

ご希望通りのシステムが完成しました!
 

・VOLペダルの「EV-2」は、EV-1のサイズを小さくしたボリュームペダル。あの、深い踏み心地はそのままで、普通にハイ・インピーのVOLペダルとしても使える上、カーブも綺麗。優秀なVOLペダル。サイズ的にも、ボードにピッタリ収まりました。

それぞれが「踏みやすい位置」で、使用頻度の高い「VENTRIS(左下)」の配置もお客様へ確認しながらセッティングを進めます。

・ペダルボードは、「Aclam」を使用。アタッチメントで機材を固定するユニークなペダルボード。当店では既に、数台のペダルボードで採用して実証済み。付属のバッグで持ち運びも楽勝です。

・プリアンプD.Iは、お客様ご指名の「FISHIMANのAURA SPECTRUM DI」を搭載。(最近、フュージョンギタリストの間で使用されて話題とのこと。)こちらには、「TUNER機能も搭載」しているので、楽器のチューニングはこの機能を使います。

・電源も重要。「パワーサプライ」は色々ありますけど、今は、strymonの「Ojai」がいいですね。軽いし、スペースも取らない上、容量十分の安定供給。


・基本的な流れは、

【ギター(アコギ:P.U付)】→【VOLペダル(Post Vol)】→【FISHMAN/FX LOOP←VENTRIS】

FISHMANのプリアンプに搭載している「FX Loop」へ、SOURCE AUDIOのVENTRISを接続。
(VENTRISはハイクオリティリバーブ。まだネットショップには掲載してませんが、発売中..です。売れております。)

今回のシステムでは、FISHIMANを中心とし、本体のEQやコンプレッションを使った音作りに、VENTRISのリバーブ、エコー・バーブをVENTRIS MIXしながら、それら音作りした信号を、FISHIMANのXLRからPA機器へ送ることができます。


当店はお客様1人,1人に合わせたサービスを行えるお店です。

「時には、ご依頼の枠を超えたお話までお聞きすることもある…」そんなお店です。

遠方のお客様もお気軽にご相談ください。
(と言うか、、うちはほとんどのお客様が通販対応です。)

 

使用機器:
・Aclam:ペダルボード
・strymon Ojai:パワーサプライ
・FRACTAL AUDIO SYSTEMS EV-2:VOLペダル
・FISHIMAN Aura Spectrum DI:プリアンプDI
・SOURCE AUDIO VENTRIS:Dual DSPリバーブ
・配線部材、パッチケーブル、インサーションケーブル
・コンサルティング費用、製作費用(内容により異なります)。

この様に、色々やっております。

システムボード「制作事例」 | テクニカルサービス

当店では、お客様一人一人、ちゃんと向き合ったサービスとして、FRACTALなどの「本体+中身サポート」の様なハード+ソフトの案件から、

今回の記事の様に、「小型のペダルボード」のご相談まで応じております。

それから、よくお問い合わせをいただくことなのですが、
機材のみお持ち込みでの対応はお断りしております。(当店お買い上げ商品は除く)基本的に、機材から付随する部材まで一式「パッケージ」としてコーディネート、制作、アフターサービスまで、パッケージ化して販売、対応させていただいております。

また、「よそで買った物の配線方法だけ教えて欲しい」とか、「(どこかの)ネットに書いてある、これについてはどうなのか?」など、ただ回答や、何かの良し悪しについてだけをお求めになるお問い合わせをいただくことがありますが、申し訳ございませんが、これらについてもお断りさせていただいております。各々購入したお店へお問い合わせお願いします。

私の人生そろそろ折り返し地点。「時間は誰にとっても有限」ですので、ご理解くださいます様お願いします。


さて、今回ご依頼いただきましたお客様は、

「機動性が良い小型のペダルボードを組んで欲しいけど、miniボードで3台+チューナーみたいな感じだとちょっと足りない。4種類くらいで、できるだけ軽くして欲しい。

たまに、エフェクターも入れ替えたい。特に歪みペダルはバンドによって2-3種類を使い分けると思う。自由に入れ替えたいけど、できる?

では、よろしくね!」

できます。うまいこと考えます!

ご要望に基づいて制作いたしましたのが、こちらのボード!

お客様のご要望で、「歪みペダル」を使い分けるために、「Aパターン」「Bパターン」の2種類に簡単にチェンジできる状態に制作。

配線は直ぐに外せる状態で、ジャック位置に合わせた「余裕の長さ」で配線。

エフェクターの固定もマイナスドライバー1本で簡単にできます。(ペダルボード・Aclamの特徴)

 

・こちらは、「Aパターン」


歪みの「CTC: Black Magic MKII(左下)」は、ロック、ポップ、
そして、
「いかにもペダルで歪ませた!」みたいな、ベタな(良い意味で、ですよ!)古っぽい歪みも出せるため、昭和歌謡にも..対応できます。

 

 

そして、歪みペダルだけを入れ替えてみます・・マイナスドライバー1本でOK!

 

・こちらが、「Bパターン」

通称:Dokkenパターン(笑)。
その名の通り、ハードロック、メタル系に対応するために、この時は「FID-1」をベースに音作りをします。

FID-1ユーザーの方はセッティングもご参考ください。LEVELは写真くらい上がってないとよろしくない..です。(LEVEL: 1-2時推薦)


XTOMPについて:
「A」「B」どちらのパターンにおいても、
・XTOMP(ノーマル)は「ディレイ・リバーブ(コンビネーション アルゴリズム)」にて使用し、

・XTOMP miniは、「クリーントーン」で、コーラス(※1)に使います。

(※1)冒頭の様に、変なお問い合わせが来ると困りますので、但し書きをいたしますと、、
「このボードでは歪みペダルとX-Miniは併用しません。」撮影のために、LEDは光らせて(ON状態)ますが..。

 

お買い上げありがとうございました!


今回の使用機材リスト:

・strymon:Ojai「パワーサプライ」

・XTOMP mini「DSPエフェクト」

・XTOMP「DSPエフェクト(上位機種)」

・t.c.:Tuner「チューナー兼、MUTEスイッチ」

・OKKO:COCAINE「コンプ+ブースター(独立MIDブースターとして使用)」

・EXTREME GUITAR FORCE:FID-1「ディストーションペダル」

・CTC:Black Magic MKII「ディストーションペダル」

・Aclam:XS2「ペダルボード、ソフトケース」

・パッチケーブル、配線部材、工賃別途。