EXTREME GUITAR FORCE|「RX」SPEC-E 解説【その3】

EXTREME GUITAR FORCE

SPEC-E
何回かに分けて、詳細をブログでシリーズ解説してまいります。今日は「その3」

ネック(1)|マッチヘッド

  • ヘッド表面のみグロス塗装(つや有り)。ボディ表面と同じくウレタン塗装。
  • ペグ:Gotoh Floydのため二重ロックは必要ありませんが、楽な弦交換を考えてGotohロックペグ装着。
  • ヘッドデザイン:Gotoh Floyd搭載品もRXシリーズの新デザインをそのまま採用。鋭い形状で好評です。

ネック(2)|ローストメープル指板

Black Cloud独自ルートで入手する「ローストメイプル材(輸入材)」を使用。
塗装したのではなく、ロースト加工を施した材質の色。旧来に比べ色合いは薄茶色です。
指板材もネックと同じローストメイプル材を使用。一見するとパーフェローっぽい色合いですが、通常のメイプル材と同様にローストメイプルも「サテン塗装(つや消し)」済み。
指板面はサテン塗装(ウレタン)コーティングされているため、レモンオイルなどの保湿は不要。手入れは乾拭きでOK。

指板面のポジションマーク(face)は「ブラック・グレーセル」黒パール調。

ネック(3)|フレット

ステンレスフレット「Jescar#55090」使用:ダンロップのサイズで言う#6105サイズ、の、ステンレス。
発音がよく、タッチやチョーキングも滑らか、そして「いつもピカピカ」。

サイド球面化:EXTREMEのフレット仕上げは、サイド球面化と言って、丹念に手作業で「球」状に仕上げます。グリップした際に手に痛くなく、ポジション移動時も痛くない。
この「球」については、出っ張り過ぎると引っかかりますし、引っ込み過ぎると手の感触にエッジ感はなくなりますが今度は弦落ちがしやすくなります。
EXTREME-RXでは「心的」な面においても弦落ち感がしないように、この「球の形」は設計段階から何度もテストを行い、実際に弾き手にとって快適なフレット、指板サイドの「エッジ」を確立しました。

ローアクション:RXでは、指板面の設計はストレートにして、弦高を下げられるように設計。フレット上面も弦高が下げられるように丹念に修正し、最終的に整形して仕上げます。この作業が一番時間がかかる集中する工程です。
これら手間のかかる手作業を経て、弦高が低くできるネックの実現、ローアクション(低めの弦高)にセッティングできるギターとなります。

ネック(4)|ローストメイプルネック

ネックグリップ:Soft-V(21-24mm)は、ギュっとコンパクトに握れるV形状。RX以降のネックは、いい意味での荒削りさが特徴。日本製ギターは作りがよく丁寧であることが評価が高いですが、細部まで作り込みが丹念になる分(精度は高いが)お上品すぎるとも言われます。
EXTREME-RXは、その追い込み具合をやや緩やかに「荒削り感」を残したことで、「日本製ギターっぽくない感触」「ラフに弾ける」とユーザー様から評価をいただいています。
例えるなら、90年代初頭のJAMES TYLERや、Valley Arts/初期Custom Pro等で体感する感触でしょうか、むずかしい例えですが。

サイドポジションマーク:蓄光のドットを使用。写真の通り、暗い場所でライトのように浮かび上がります。黒縁しているため、普段の明るい場所でも見やすいです。

ネック裏もサテン塗装:つや消しのウレタン・サテン仕上げ。木地の感触に近いサラサラな質感(触り心地気持ちいい〜)。
RX以降のネック塗装は地元サイトウ塗装さんが行っています。ハイセンスで、仕上がりも綺麗です。

 

次回へ続く。

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