システム製作記「AXE-FXIII MKII」(4.6) | 完成編

前回までの記事。
→その1
→その2

今回「ボードまで一式のシステム」でご依頼いただきました。3つのEXPペダルと、コントローラー(FC-12)を足元に、本体はプリセットのエディットに始まり、初期設定から変更したほうがよいsystem設定などをお客様のご要望と照らし合わせながら製作を進めました。
(制作途中については上記リンクから読めます。)

いよいよ完成!!

右から【WAH1】ブロックを動かすEXPペダル。普通のWahペダルと同じ動きとストローク幅のため、AXE3のWAHブロックを動かすことに最も適しています。ON/OFFはオートで動かすことができるため、使いたい時にペダルを動かすだけ。

隣り合う2台の「EV-1(SIL,BLK)」は、【PIT1】【VOL1】ブロックで使用します。WAHブロックと同様に、PIT1の操作「Whammyペダル」としてこちらもオートでON/OFF動作します。VOLはPost Volumeの操作を行います。歪み量はそのままで音量を上下させ、空間系エフェクトの残響を残すことができます。古くはCAE/CAJのラックシステムで行われてきたノウハウのひとつです。バーチャル空間で構築するAXE3においてもこれらのノウハウ、ルーティングの概念を活かす、投入することができます(私も昔からラック組んでてよかった..と思う時です)。
更に今回のシステムでは、VOLペダルをゼロ時に自動でチューナーが起動するように設定。AXE3本体、FC-12にチューナー表記がされます。ギター持ち替え時のプラグの抜き差しをしてもいいワケです。

ポイント 実際のところ、ただ繋いでも初期設定のものは動きますが、ギターシステムとして活用するにはある程度の設定やエディット、プリセットに合わせた機能紐付けは必要です。想像だけで「どうなのかなー」と考えるよりも現物を使いながら覚える、そのスタートとなるきっかけと、しっかり製作まで当店ではサポートいたします。今回ご依頼のお客様も遠方の方です。何度かのメールのやり取りで必要機材の選定とお見積もりをしながら、ご要望に合わせて承りました。

「FRACTAL」を初めてみたいけどちょっとなー..の方は、じーっと考えていても(検討)何も変わりませんので、お気軽にご相談ください。

お客様のコメント

ご依頼くださった「K様」よりご感想をいただきました。

EXCELさんで購入したしたきっかけは、今まで使っていたマルチエフェクターでは出来ない事が多くなっきたんです。 他のメーカーも考えていたんですけどどうせなら最高のものをと思ってネットであらかじめ探して知っていたEXCELさんのWebサイトに見に行ったらちょうどMark Ⅱが発売すると記載されていました。だったらもう買っちゃえと思って制作依頼のメールを送りました。

FC-12が思ったよりデカくてびっくりしました。本体は思ったより小さいですね。 操作してみたのですが、AXE FXⅢMARKⅡでできない事はほぼない、やっぱりすごいですね。本当に構成をお願いして良かった! 自分でやったらここまで綺麗できなかったですね。本当にありがとうございました。
こちらこそ当店でお買い物くださいましてありがとうございます!
導入機器と参考価格
・AXE-FXIII MKII
・AXE-FX 3U Rack Case
・FC-12
・EV-1(SIL)
・EV-1(BLK) 以上FRACTAL AUDIO SYSTEMS
・CAJ System Board(特注品)
・SOUCE AUDIO Dual EXP
・ケーブル類(XLR, TRS等)
・配線部材一式
・製作、セットアップ工賃一式。
合計 ¥700,000(税込) 配送料別。

システム製作記「FM3」| テクニカルサービス

省スペースで使えるアンプモデラーの中で最も高性能を位置するのが「FM3」です。フラッグシップモデルのAXE3MKIIに比べて簡素化されている部分もございますが、基本的な部分、FRACTALのスピリットを十分体感できる機種。

よくあるお問い合せに「同クラスのライバル機とされる機器との比較」について聞かれることがあります。基本的に言えることは、内臓しているエフェクター、アンプブロックなどが「使えるかどうか」なんですよね。それは、種類が豊富なのはいいことですし、エディット項目がどこまであるか、現実的に何階層もあるエディットは使い切らないにしても基本項目だけでどのくらいの使いやすさを持っているか、そして「音」はどうなのか、結局のところ使える音であるのかどうなのか、そのほかにも機能面に関係するsysytem設定がどこまでできるのか、ルーティングの方式も考えて設計されているかどうかもです。ファームウェアの更新頻度はどうか(バグの対応)も、エディティングアプリの使いやすさも、
これらを総合的に見て、お勧めできるのがFRACTAL AUDIO SYSTEMSです。

音質面はレガシーと呼ばれる機材の延長線に進化と共にあり、過去にH3000やPCM,SRVといったエフェクターの使い方やエディット方式、これらの操作性も含め、アンプブロックの再現性の高さと、これらの組み合わせ(ルーティング)の概念は旧来の「ケーブルを繋ぐ考え」をそのまま投入できる設計になっています。私(店主)が使うためにも操作性が優れ、音作り(エディット)も素早く取り組めることは、お客様サポートの円滑化にもつながりますし、構築まで行い「システム一式」で納品した後のお客様の喜びも高いものとなっています。

松竹梅のようですが、最高峰にAXE3MKIIがあり、20万円前後のお手頃価格で高機能をお手にできるのが「FM3」です。

現在本体のみ販売においても、オリジナルプリセットEXCEL PRESETを実質無料でインストール販売中(今後は有償対応になります)。

FM3システム制作事例集

ボードまで一式の案件ではなく、主に「ご自宅使用」のご依頼。EXPペダルを同時購入いただきセットアップまで構築。
EXPペダルは現実的に「EV-1」の一択。BOSS等も使うことはできますが、超リニアに動くカーブ、数値が1刻みで確実に動く感覚の本体との相性、足に吸い付くような踏み込む感触は一度体感すると手放せなくなります。

今回、EV-1は(同時インストールする)EXCEL PRESET内【VOL1】ブロック(post vol)で使用します。
EXPペダルたただ繋いで使用することはできないため、キャリブレーション(学習)、SOURCE設定や、最近のFWで正式対応となったon heel down pedalの設定も同時に行うことで利便性もアップします。これらの一連の流れまでエディットしてプリセットの動作テストを経て納品します。

参考価格: 今回、ボード制作は含まれないため、セットアップ費として「+5500円(税込)」頂戴いたしました。