システム制作事例集「ペダルボード編」 | テクニカルサービス

EXCELヘビーユーザーS様よりペダルボード製作一式のご依頼をいただきました。

内容が凄い。これぞEXG愛。
搭載全機種「EXTREME GUITAR FORCE(Maxonチューンナップ・プロジェクト)で統一」。
来月で14周年を迎えるGuitars Shop EXCELの節目に合ったいいタイミングのご依頼です。ありがとうございます。

コンプ、歪みペダルx3機種と言う特殊な内容。こちらのボード単体で使うのではなく、別のシステムとドッキングさせて使用する目的(その話は後日)。

事前にお客様とトータルサウンドの目的「ゴール」を打ち合わせした上で、機材チョイス。製作に入ります。

ボード(エフェクトボード)はCAJに特注。あらかじめ採寸し上でピッタリサイズを用意。今後の拡張のため右上はあえて拡張スペースを確保。

位置決めをして製作を進めます。機材を固定し、

続いて電源周りに手を入れてきます。パワーサプライは「strymon Ojai R30」を選択。電源選びの話をすると長くなりますが、仕様上○○ですとか○○ができますと称しても実際は..と言うものもある中、Ojaiは軽量、本体の発熱も少ないですし、音も良い。今最もよいパワーサプライです。これまでにも搭載実績がある中、トラブル、クレームもゼロ。良質な電源です。今回、EXG SD-9V2を18V仕様で駆動する目的にも適しているというワケです。

電源ケーブルも適した長さに加工し配線。この小さな作業が後々ノイズの少ないボードへと繋がっていきます(ハンダも分相応のものをつかってますしね..)。Ojaiの主電源はプラグ径が特殊なため加工せず取り回しで対処。

ふーっと。
コーヒー飲みながら一休みしていると・・

偶然、田村さん(元Maxonデザイナー)ご来訪。記念写真を撮りました。

田村進氏 「綺麗に組んであるねー!」

..と、この続きの製作風景はしっかり撮り忘れてしまいまして、、

一気に完成へ!!

今回からパッチケーブルはEvidence Audioを使用。ソルダーレスタイプですが、同軸ケーブルを木ネジのようにねじ込み式で固定するため「まず取れない」。透明感とミッドレンジを損なわないギターサウンドに適した良質ケーブルです。今後のシステム製作に採用してまいります(I,Sプラグ、ケーブル、単体での販売ができますので必要でしたらご用命ください)。

サウンドテスト。
うーむ、いい音だ。ST-808D&S SUPERと、SD9V2のブースターの役割を担います。ST-808は「GOLD」をチョイスしたことで深めにコンプレッションが加わり、トータルサウンドは艶やかになります。
クリーントーン時には、入力段のCP101 SUPER(CMP)が効果的。ダイナコンプのような効き方ではなく、入力信号の強弱と高い方に綺麗に掛かりトータルサウンドの輪郭を上品に仕上げます。カッティングには欠かせないでしょう。

参考価格
・機材、周辺機器、ボード、
・配線部材、工賃等一式、
合計参考価格 ¥197,000(税別)

ボードまでの製作一式のご依頼承っております。
お気軽にお問い合わせください。
全持ち込み機材のご依頼は基本的にお断りしております。

検証:パワードモニターを→本格的ギターアンプ化する方法【初歩編】 | 動画有り。

「昔。ギターアンプってあったね」と言う時代も近い。今まさにアンプモデラーの進化は続き、製品はピンキリながら価格帯も様々。

そんな中、同時に生活環境の変化もあります。「大きい音が出せない」「置く場所がない」とか、「むしろ、小さい音で可能な限り良い音で」と言うニーズも増えつつあります。時代の変化、そしてデジタル化、楽器店も切り替えて行かなければなりません。

気持ち良い音。私も50W,100Wのヘッドを4発入りキャビで鳴らすことが最高に気持ち良いのは知っています。その時代に育って来ましたし、今もそう思います。

その気持ち良い音の蓄積や知識を大切にしつつ、
ここからは、これからの時代に合わせた「ギターを鳴らす方法の変化と新しい方法」についてお話しします。

(AXE-FXなどのアンプモデラーは今日のところは置いておいて..)

・小型。
・なおかつ今持っているペダルエフェクターを使うこともできる。
・ツマミで直感的操作するだけで簡単。

しかも「気持ち良い音」で。これを実現する方法をお話しします。

但し、付随する機材を揃える必要があります。

1 パワードモニター。

口径は6〜7インチ以上を推奨。出力の問題ではなく、これ以下のサイズ/口径は再生能力的にちょっと厳しいです。詳しくはご相談ください。

2 strymon/IRIDIUM

この機器からは「アンプとスピーカーの音」が出ます。
最初に一番誤解されているのは「(昔で言う)Palmerみたいなヤツでしょ?」です。そうではありません。IRと名が付くと「CABエミュレーションのみの機材でレコーディング機器?俺には関係ねー!」って考える方が結構いらっしゃるのですが、それは誤解です。IRIDIUMは、Fender/VOX/Marshallの3種類のAMPを搭載。AMP INPUTにギターを入力することと同じことができます。更に、IR CAB..と書くとまた難しくなるので割愛しますが、要はCABエミュレーションをアンプごとにx3種類(計9種類)搭載。

(念の為)SPを直接繋ぐことはできませんので..

IRIDIUMをパワードモニターに繋ぐだけで「ギターアンプ化」すると言うワケです。

(IRIDIUMの能力、IRデーターの密度、高解像度については長くなるので割愛いたします。ご興味あったら輸入元ホームページをお読みください。)

3 歪みペダル。空間系エフェクト。

お持ちの物がそのまま使えます。歪み(コンプ,一部モジュレーション系含む)はIRIDIUMの前段に、DLY/REVなど空間系は後段に接続します。
普段、AMP INPUTに接続しているペダルボードでしたら試しにIRIDIUMの前段にそのまま繋いでください。IRIDIUMをクリーンセッティングにしておけば、普段アンプで使っている感覚と同じに使える筈です。

1+2+3=動画で解説

ギタリストの林さんにご協力をいただき、パワードモニターを使ってどのようにギターアンプ化するのかを検証しました。「モニターにギターを直接入力だけではダメなのか?」についてもお伝えしています。

できるだけ難しい用語などは使わず、機能面の深い部分にもあえて触れていません。

当店ではシステム一式のコーディネートのご相談を承っております。特に「機材のことはよく分かんないけど、やってみたい!」好奇心旺盛なお客様には手取り足取り丁寧に対応いたします。