「SD-9 V2」発売のお知らせ | EXTREME GUITAR FORCE

New!! 弊社オリジナルブランド「EXTREME GUITAR FORCE」より『SD-9 V2』を発売します。

「SD-9 V2」は、
これまでのMaxonチューンナッププロジェクトの新作。モディファイ品とは異なる概念。それは、「設計者”田村進”氏自らMaxonをファインチューンし、グレードアップするプロジェクトであるから」です。

SD-9V2は、Maxonを代表する超ロングセラーディストーション「SD-9(ソニック・ディストーション)」を『Maxon/SD-9設計者 田村進氏』が現代版に作り直すコンセプト。

好評発売中の「SD-9 SUPER」は、文字通り”SUPER化”したペダルのため、本来のSD-9とは別物の音。

今回の「V2」は従来の「SUPER」のユーザーには別の使い方と音を楽める、取り入れてくださることができます。

「V2」は、伝統的Maxonサウンド、Sonic Distortionの延長線上に位置します。

・サウンドデザインはギターショップEXCELが行い、
・制作技術部門は全面的に田村進氏が行なっています。Maxon Sonic Distortionを基に田村氏が選定した高品位パーツを使い1台ずつを手作業で制作、AP測定器で厳正な検査を行います。

「音の追求が止まらないユーザーが喜ぶ物を販売する」EXCELのスローガンと一致する自信作です。

9月12日発売開始!

「V2」とは?
SUPERと共通している機能はただ一つ。
TONE機能。
ノーマルSD-9で問題視されたTONEを開くと音がキンキンになる..これは、SUPERと同様に「V2」でも改善。重要なのは、よくあるモディファイ物みたいに、TONEポットだけ替えたってのとも違います。
「V2」は(SUPERも同じ論理)TONEポットと、TONE回路そのものも改良。絞ればマイルドに、開けばエッジの効いたトーンに。開いてもローカットはしませんので、音はキンキンになりません。

EQは、TREBLE/BASSなど2帯域に分けたり、ミニSWで周波数帯域を変えるような万能タイプにはせず、「シンプル操作」に徹しました。GAIN, TONE, LEVELこの3つだけ。本来のSD-9と操作は一緒。でも音は異なり使いやすくなっています。

「V2の音」
伝統的なMaxonサウンドと言える、明瞭な高域の伸び方..これこそが「ソニック・ディストーションの醍醐味」の部分ですが、その部分はそのまま「V2」に継承。しっかりとSD-9本来の”歪み”が出ます。
「歪み方を綺麗に改良」
田村氏がAP(オーディオアナライザ=測定器)を使い、現代のワイドレンジなアンプに入力しても高い方の周波数帯域から厚みのあるローエンドまで「綺麗な歪み」がでるように改良。
これらの改良作業はAP測定器がなければできません(人間の耳で追うこともできなくはないでしょうけども、莫大な作業時間を要するでしょう..)。

ノーマルSD-9に比べると「V2の歪み」はクリアーに感じられます。雑味ナシ!です。

 本格派「高ダイナミックレンジ」化に対応。
「V2」はDC9〜18Vに対応。
・いつも通りDC9Vでお使いになると「進化系SD-9」として使えます。
DC18Vを入力することで、高域〜低域までワイドに変化。飛躍的に変わるので、18Vでの使用を是非推奨したいです。
ただし、使うパワーサプライは良質な物を選んで欲しいです。現在、各社テスト中ですので発売時期には良質な「V2に適した18Vパワーサプライ」をお知らせできる予定です。

18V使用は高ダイナミックレンジ化以外に、ニュアンスの付け方や、ピッキングの追従が向上します。巻き弦の早いリフだったり、リードトーンの”溜め”など、とてもやりやすくなります。
(先ほども書きました通り、9Vの使用も可能です。)

 ONにした瞬間「ロー」下がらない様に改良!
ディストーションペダルにありがちな..多くは聴感上の問題なのですが、ONにした瞬間に低音が欠ける、ミドルが下がった感じになり音細く感じる..は、「SD-9 V2」にはありません(SD-9 SUPERも同じ機能を持っています)。詳しくは企業秘密のナイショ・・ですが、この「ONにした瞬間に低域下がらない感」は様々な工夫を凝らして実現しています。

『GREENの持ち主に訊く』 | Maxon 1980″GREEN”復刻再生プロジェクト「ST-808」

1980マレーシアチップ期「オリジナルMaxon OD-808″GREEN”」を復刻再生した『ST-808 Platinum, GOLD』

GREENとは。
TS系の祖師「田村進」氏が「Vintage TSを何百何千と集めてもこの音を目の前にすることはない」と驚いたほどの特別な個体「GREEN」

当然ながらその「GREEN」には「持ち主(オーナー)」さんがいます。

今回、ST-808開発に協力くださったEXCELヘビーユーザーの「Mさん」がGREENの主の元を訪れ、「GREENとST-808」について伺って来てくださいました。

 icon-warning 記事についておことわり。
ST-808発売以降、TSマニアの間でGREENの持ち主を探す動きがあるようです。記事にも出てまいりますが、ご本人様は手放すご意向もなければ、ましてや貸す意向もありません。「貸して」「見せて」「売って」この様なオファーはオーナー様に大変迷惑になりますので、どうかお控えくださいますよう私からもお願い申し上げます。

今回の記事では以下「MR.G」と仮称し、聞き手のMさんは「M氏」と記載いたします。


M氏Maxon OD-808(以下、GREEN)を入手した経緯を教えてください。
MR.G 先輩から譲ってもらいました。ありきたりでごめんなさい。

M氏その時の印象はどうでしたか。すでにプレミアが付いていたと思いますが、どこに魅力を感じてましたか。
MR.G 当時、自分でTS-9にモディファイを施したり、1stリイシューやデラックスなどを購入したり・・・理想とするトーンを追い求めるために散財していました。それでも当時物は一度も試したことがありませんでした。そんな中、オリジナルを借りる機会に恵まれて。で、一発で「求めていたトーンはこれだ!」となった訳ですが、譲り値を聞いてやはり高嶺の花だと諦めていました。

M氏その先輩、よく手放しましたね?
MR.G ピートコーニッシュが欲しいから買い取ってくれない?安くしとくよ?と打診がありました。もちろん即答ですよ。これが手に入ればTS探しの旅は終わると直感しました。お金の工面には苦労しましたが(笑)。

M氏 オリジナルだけが持つトーンを手に入れた訳ですね。開発者の田村さんから「1,000個に1個(後に「万に1個」に訂正)」の個体だというお墨付きを頂き、どう思いましたか?
MR.G いわゆるA基盤、マレーシアンチップ搭載の極初期の個体だとは分かっていました。しかしながらまさかの展開で正直びっくりしました。全てオリジナルパーツ、半田ごてが当てられた跡が一ヶ所もない(無改造)って凄いことですね。音楽遺産だと思いました。

M氏 今回のオリジナルだけが持つトーンを再現しようとしたプロジェクトをどう感じましたか?おいおい止めてくれよ~とは思いませんでしたか?
MR.G ははは。このオリジナルはすでに30年近くが経過しており、故障するのが怖くてライブで使えなかったけど、クローンが出来たらライブで使えるので渡りに船だと思いましたよ(笑)。

M氏 特にキャラメルスイッチが故障したら大変ですもんね。仲間内でもこのオリジナルのトーンは有名なので譲って欲しいという人が多いのではないですか?
MR.G オリジナルを友人に貸すと口を揃えて、「欲しい!譲って!」と言われます。もちろん断るんですが、これからは、同じ音が出るやつがEXCELさんにあるよと紹介できます。

M氏 僕もオリジナルの魅力に憑りつかれたひとりです。で、このトーンがどうしても欲しくて、持ち込み企画としてエクセルさんに打診した訳です。オリジナルが持つ、サスティーンに乗っかるシルキーな歪み成分が最大の魅力だと感じていますが、オリジナルで一番気に入っているところはどこですか?
MR.G もう全て(笑)。アンプを選ばないペダルだということもありますが、特にフェンダーのヴィンテージアンプに繋ぐと、甘さ・かったるさ・ダルさが加味されて、ステキなトーンになります。

M氏 プラチナの出来はいかがでしたか?

MR.G オリジナルと比較しても優劣なんて付けようがないくらいの素晴らしい出来でした。ツマミ位置をオリジナルのトーンに寄せていくと、もう耳では判別できないですね。正直驚きました。いわゆるチューブスクリーマーを使ったことがないプレイヤーにもお薦めしたいです。過去には自分でもモディファイをしましたが、ヴィンテージ臭が出せずにいました。このプラチナはそこがよく再現できています。集積回路や容量抜けしているコンデンサが肝って訳でもなさそうですね(笑)。

M氏 ありがとうございました。
MR.G とても良い企画に少しでも協力できてよかったです。

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